ミャンマー事業

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2011年の民主化以降、「アジア最後のフロンティア」として脚光を浴びてきたミャンマーですが、社会経済が急速に変化、発展する一方で、ロヒンギャ難民問題は解決の糸口が見つからず、国際的な批判や非難に直面しています。金融や保険分野の規制緩和が進み、観光客が大幅に増えるなどしたものの、経済成長率は予想を下回る状況が続いており、住民の立場に寄り添った支援が必要とされています。

面積:67.7万km2 (日本の約1.8倍)
人口:5,371万人 (2018年/世界銀行)
公用語:ミャンマー語
1人あたりのGNI:1,310ドル (2018年/世界銀行)
5歳未満児死亡率:46人 (1,000人あたり、2017年/WHO)
妊産婦死亡率:250人 (10万人あたり、2018年/WHO)

シャン州ラショー郡における母子健康改善プロジェクト(2019年2月-現在)
生殖器や受精のしくみ、月経周期に関する健康教育の様子

シャン州北部地域は、公的保健医療施設の利用者数の割合がミャンマー国内で最も低く、保健スポーツ省の統計によれば、産前産後検診の受診率も国内最低レベルにあります。そこで、同州内の農村部に位置するラショー郡内の23村、特にビルマ族が住む地域と比較して新生児、乳幼児の死亡率が高い少数民族の居住地域において、母子の健康改善に向けた活動を実施しています。
 
具体的には、安全な出産や母子の健康に関する住民の知識の向上、母子保健サービス提供に係る体制強化、地域と保健医療機関とのネットワークの構築を通じ、対象地域に住む人々の行動変容を促すことで、母子の健康増進を目指しています。なお、このプロジェクトは、外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」として実施しています。
 
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2020年1月:「女性の下半身ってどうなってるの?」ミャンマー少数民族の村での母子保健研修 
2019年5月:新プロジェクトが始動しました

行政とコミュニティとの連携を通じた保健サービス利用推進事業(2020年2月-現在)
産後ケア研修の様子

マグウェ地域は降水量の少ない中央乾燥地帯に位置し、衛生状態が悪く貧困度が高い地域として知られています。主要な疾病は多い順に下痢、呼吸器系疾患、赤痢、結核であり、いずれも予防可能な感染症である他、住民にとって最も身近な保健医療施設によるサービスカバー率にも少なくない格差が生じています。
 
そこで、パウッ郡内全235村において、村のニーズに沿った保健サービスが基礎保健スタッフによって提供され、村人に利用されることで、保健衛生状態が持続的に改善されることを目指し、保健行政に関わる人材と住民の能力強化、保健行政と住民との連携強化、保健サービス利用推進のための環境整備を支援しています。なお、このプロジェクトは、外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」として実施しています。

マグウェ地域メティラ郡における生計向上プロジェクト(1998年-現在)
融資返済日の様子

少額の資金を無担保で融資するマイクロファイナンス、返済期間が異なる各種融資と貯蓄、金融教育などのサービスを、64村の約3,200人に対して継続的に提供しています。業務の効率化を図り、財務分析が的確にできるよう2018年度に導入した情報管理システムは、日常業務の負担軽減に効果を表しつつあります。
 
なお、このプロジェクトは、国際ロータリー第2780地区の多くのクラブをはじめ、皆様からのご寄付と外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」の資金を原資に実施しています。また、連合「愛のカンパ」中央女性により自家縫製業の立ち上げに必要な資機材等をご支援頂きました。
 
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2018年10月:経営情報システム(MIS)を導入
2018年1月:ロータリアンによるプロジェクト視察

メティラ総合病院小児病棟運営支援プロジェクト (1998年-現在)
栄養給食を食べる入院中の子どもとその母親

メティラ郡の中核拠点病院であるメティラ総合病院に対し、これまで小児病棟と給食センターの建設、医療機材の供与、医療スタッフへの研修などを長年にわたって支援してきました。2002年からは小児病棟の入院患者に対し、栄養価の高い給食の提供も継続的に支援しています。なお、この活動は多くの皆さまからのご寄付を受けて実施しています。

マグウェ地域パウッ郡安全な出産と新生児ケア推進プロジェクト(2017年2月-2020年2月)
健康教育の様子

中央乾燥地に位置するパウッ郡の中でも、特に保健医療サービスが届きにくい37集落の住民を対象に、出産に関する対応能力の向上と保健行政との連携強化を図る事業に取り組みました。日本人専門家の協力によって策定した妊娠・出産にかかるさまざまな研修を実施した他、助産師・准助産師と住民の双方が感じている課題を共有し、その解決に向けた何をすべきかを整理するための会合の開催を支援しました。なお、このプロジェクトは、外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」として実施しました。
 
最新の活動レポートはこちら
2019年9月:安全な出産を推進するのは村人たち
2018年11月:ハエ防止型トイレの設置を始めた村人の想い
2018年7月:環境保全啓発の取り組み
2017年11月:世界トイレデーに寄せて

受益者の声(パンチェッロン村准助産師ナン・サン・アウンさん)
ナン・サン・アウンさん(ラショー郡パンチェッロン村の准助産師)

私はラショー郡パンチェッロン村の准助産師、Nan Saing Aung(ナン・サン・アウン)といいます。AMDA-MINDSの支援によって結成された「水と衛生・保健改善委員会」のメンバーです。
 
村の女性はこれまで、産前産後健診の重要性を知らず、赤ちゃんの体重を測ることも、子どもに予防接種を受けさせることもありませんでした。そのため、低出生体重児や栄養失調児が、村にはたくさんいました。しかし2016年から「水と衛生・保健改善プロジェクト」が始まり、母子保健について学んだ母親たちは、産前産後健診や予防接種を受け、子どもに栄養バランスのよい食事を与えるようになりました。また、「病気になったら地域保健センターや病院に行こう」と考えるようになりました。今では、家族計画の重要性や避妊方法についても、みんなしっかりと認識しています。
 
村の母子が健康になり、今年は妊産婦や子どもが一人も亡くなりませんでした。ご支援いただいた皆様には、本当に感謝しています。

ミャンマースタッフブログ

社会の変化を痛感」 2020年7月 江橋裕人
ミャンマーで考えた手洗いと歯にまつわる話」 2020年4月 渡辺陽子
駐在員は見た!ミャンマー伝統の『世界で最も過酷な格闘技』」 2020年1月 西尾浩美
ミャンマー事業地のとある寺院で過ごした一日」 2019年6月 渡辺陽子
ミャンマーの得度式」 2019年1月 江橋裕人
スタッフの心に寄り添う警備員~ミャンマーの現地スタッフのご紹介」 2018年9月 佐藤幸江
ミャンマーの水かけ祭り」 2018年5月 渡辺陽子
パウッで舌鼓~地元の食べ物あれこれ」 2018年2月 渡辺陽子
パウッの飛行場跡地」 2017年9月 江橋裕人
社会が変化する中で私たちが光を当てるべきもの」 2017年7月 白幡利雄
ミャンマー北東部の町ラショーをご紹介」 2017年2月 佐藤幸江
ミャンマーで(ちょっとだけ)気になったこと」 2016年10月 白幡利雄
癒しのネコたち」 2016年6月 江橋裕人

完了したプロジェクト

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