ネパール事業

アジア最貧国の1 つであるネパールは、経済成長をけん引する産業が育っておらず、一人あたりの年間所得は1,190 ドルにとどまっています。海外出稼ぎ労働者からの送金や観光業に依存する社会経済は、コロナ禍が大きな障害となり、その影響としわ寄せは社会的に弱い立場にある人(貧困層、子ども、女性、少数民族や低カースト層ら)へ及んでいます。経済面はもちろん、健康の面でも誰一人取り残さない、きめ細やかな支援が必要とされています。

面積:14.7万㎢ (北海道の約1.8倍)
人口:2,913万人 (2020年/世界銀行)
公用語:ネパール語
1 人あたりのGNI:1,190米ドル (2020年/世界銀行)
5 歳未満児死亡率:28人 (1,000人あたり、2020年/UNIGME)
妊産婦死亡率:186人 (10万人あたり、2020年/WHO)

乳がん・子宮頸がんスクリーニングキャンププロジェクト(2021年1月-現在)
カトマンズ郡ゴカルネシュワル市で、乳がん・子宮頸がんの早期発見を目的に、スクリーニングキャンプ(検診チームがへき地集落の診療所まで出向く出張がん検診)や啓発活動に取り組んでいます。
乳がん・子宮頸がんの罹患者数は都市部を中心に増加しています。しかし、「病院は、病気になってから行くところ」という考え方が一般的なこともあり、対象地住民の約7 割はがん検診を受けたことがなく、さらにその半数は検診の存在自体を知りませんでした。
2021年度は、「健康な女性こそ検診を」のスローガンとともに、がん検診の必要性を啓発・普及し、約1,100 人が検診を受診しました。出張がん検診なら自宅近所で受診できると、地域の女性はもちろん、地元行政にも評判です。将来、保健行政による検診サービスが持続的に提供されるようになることを目指し、診療所への検診機材の提供、スタッフの検診技術向上にも取り組んでいます。
本事業は、第一三共株式会社(本社:東京都中央区)、AMDAネパール支部ならびに現地行政機関との連携のもと、実施しています。
スクリーニングキャンプ会場の様子

 
最新の活動レポートはこちら
2021年12月:協働パートナーである第一三共株式会社「Our Stories」にインタビュー掲載(同社公式サイトに移動します)
2021年10月:「自分のからだ、大事にするわ」女性たちの大きな決意
2021年1月:SDGs達成に向けた新たな取り組みを開始

ゴルカ郡におけるコーヒー栽培を通じた収入向上支援事業(2021年8月-現在)
2015 年のネパール大地震の震央だったゴルカ郡の2 地区で、コーヒー栽培を通じた零細農家の収入向上を支援しています。かつてこの地域で換金作物の要であったオレンジの木が病気で全滅し、その代替作物の導入を模索していた同地区で、地形と気候条件の適したコーヒー栽培によって現金収入が得られるようになることを目的としています。
2021年度は、65 世帯の新規就農農家に栽培指導を行い、約6,200 本の苗木を植栽した他、既存のコーヒー組合が管理する苗床の整備を行うなど、地域を挙げた産業化への第一歩を踏み出すことができました。
本事業は、皆様からのご寄付の他、ウェスレー財団からの助成、ならびに第一学院岡山キャンパス「START-UP STUDENT PROJECT」からの支援により実施しています。
コーヒー栽培農家の様子
ダン郡ガダワ地区における母子の健康格差是正事業(2019年2月-2022年5月)
ネパールの中でも特に母子保健指標が低いダン郡ガダワ地区で、母子の健康格差是正を目的に、保健施設整備や人材育成、啓発活動に取り組みました。
 
具体的には、公的保健医療施設の整備(建物の整備、医療資機材の提供)、保健人材(診療所スタッフ、地域女性保健ボランティア、診療所管理運営委員会メンバーら)の能力強化、地域啓発活動(地区内全母親グループに対する健康教育、国際デーのラリーなど)を実施しました。
 
本事業は、日本国外務省からの資金協力(日本NGO連携無償資金協力)に加え、生活協同組合おかやまコープ「AMDA 基金」ならびに皆様からのご寄付により実施しました。
カードゲームで健康について学ぶ母親グループ

 
最新の活動レポートはこちら
2022年5月:おかやまコープ「AMDA基金」からネパールへの贈り物
2021年5月:離れていても、心までは離れない
2021年2月:ダン郡ガダワ地区で4つの簡易診療所がオープン!
2020年12月:ヘルスポスト(診療所)のビフォーアフター
2020年7月:ダン郡で保健医療施設の建設開始
2020年2月:追い風を味方に~2年目を迎えた母子健康格差是正に向けた取り組み
2019年10月:ダン郡の母子保健事業が本格化!
2019年2月:母子の健康格差是正に向けた新プロジェクト開始!

受益者の声(乳がん・子宮頸がん検診受診者クリシュナ・マヤ・ナガルコティさん)
47歳にして初めて乳がんと子宮頸がんの検診を受けました。何も問題はなく、ほっとしています。
私は極度の恥ずかしがり屋で、医者とはいえ他人に身体を見せることに抵抗があり、妊産婦健診ですら受診しなかったほどです。そんな私ががん検診を受診しようと思ったのは、プロジェクトスタッフが、私が理解できるまでじっくりと、検診の必要性を教えてくれたからです。検診会場が自宅の近所だったことも「足を運んでみようかな」と思うきっかけになりました。
私は村の女性グループメンバーとして活動しているので、他のメンバーはもちろん、村の女性たちに乳がん・子宮頸がん検診の大切さを、「健康な女性こそ検診を」のキャッチフレーズとともに伝えていきたいと思います。
クリシュナさん
パートナーの声(仲 真史さん)
父、仲正興はネパールの子どもたちの人身売買に心を痛め農園の開拓や職業訓練学校の設立など30年以上支援をしておりました。昨年父が他界した際、卒業生たちが父が経営する会社名を開業した店の屋号にしてくれていると話していたのを思い出し調べたところ残念ながらそのような店はどこにも見当たりませんでした。
父の意志を正しく実現することはできないものかと思い彼の遺産の一部をアムダマインズ様に託させていただきました。すぐにコーヒー農園の支援に活用いただき父の名前が明記された現地の看板の写真や農家の方からの手紙などスタッフの方を通じいただきました。父も大変喜んでいると思います。
彼は会社は大きくするよりも継続が大事だと言っておりました。寄付や支援は継続が大事です。私も様々な正しいことを継続していきたいと思っております。
コーヒー農家から届いた手紙
ネパールスタッフブログ

 

 
ネパールでの暮らし、第2幕のはじまり」 2022年9月 小林麻衣子
ネパール駐在を終え、明日香村で思いを巡らす」 2021年12月 奥田鹿恵子
ネパールの「お茶の時間」のいま、そしてこれから」 2021年8月 小林麻衣子
コロナ禍での経済成長の明暗はいかに…」 2020年12月 奥田鹿恵子
ロックダウンから2ヶ月」 2020年5月 奥田鹿恵子
インターン通信①」「インターン通信②」「インターン通信③」 2020年1~2月 川口美子
ヒマラヤへの想い」 2019年12月 田中一弘
ウンのつく暮らし~犬と牛と時々猫」 2019年11月 奥田鹿恵子
変わるネパール、変わらないネパール」 2019年9月 松本千穂
ばぁばとじぃじと、時々、オトン」 2019年6月 竹久佳恵
私がネパールで仕事を続けているわけ~4回目の4月25日によせて~」 2019年5月 小林麻衣子
子どもの頃の遊びに思いを馳せて」 2018年12月 奥田鹿恵子
サウン月とメヘンディ」 2018年8月 小林麻衣子
インターン通信①」「インターン通信②」「インターン通信③」 2018年5~7月 大津璃紗
民族衣装デビューしました!」 2018年4月 奥田鹿恵子

完了したプロジェクト

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