インターン通信① ネパール事務所インターン 川口美子

2020/01/06

初めまして。昨年12月から約2か月半の予定でインターンをしている川口美子(かわぐちよしこ)です。今回を含めて3回、インターン通信をお届けしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 
まずは簡単な自己紹介から…。私はもともと日本で助産師として働いていました。その後、青年海外協力隊(職種:助産師)としてラオスのセコン県病院で活動しました。今は長崎大学熱帯医学グローバルヘルス研究科で公衆衛生を学んでいます。今回はカリキュラムの一環であるインターンシップで、AMDA-MINDSの「ダン郡ガダワ地区における母子の健康格差是正事業」に参加し、現地事務所で活動しています。プロジェクトの内容はもちろん、多民族国家で信仰深いネパールにおいて、特に様々な健康格差や自宅分娩が残るフィールドで学べることは、公衆衛生を専攻する学生としてはもちろん、助産師としてもワクワクしています。
 

ヘルスポストにて事業スタッフから説明を受ける筆者(右)

 
初めてのネパールは毎日新たな発見と刺激にあふれています。壮大なヒマラヤ山脈、食欲をそそるスパイスの香り、細かく見事な彫刻や曼荼羅、街中で耳にするカランカランという鐘の音や井戸のそばにある小さなお寺が示す生活に根付いた宗教、ネパール人の優しさのように寒い冬に身に染みるチア(チャイ)、時折見せる地震から復興途上の町の一面…。
 
私が働くダン郡ガダワ地区は、首都カトマンズから飛行機で約30分のバイワラ空港(ブッタ生誕の地ルンビニの最寄り空港)から車で北西に約4時間の場所にあります。道中、飼われている牛、羊、ヤギ、それに野生の猿の集団にも遭遇しました。今は乾季ですが、アブラナの黄色や緑が西日に照らされ輝く、首都や山岳部とはまた違った魅力がある地域です。
 
ダン郡コイラバス区の風景

 
毎朝霧で真っ白な光景から始まり、お昼は太陽の下で体を温めます。仕事が終わると、水牛とすれ違いながら(彼らの落とし物を踏まないように気を付けながら)帰宅します。暗くなると暖をとるために焚火を囲み団らんする様子が見られます。夜になると寒さに凍えますが、街灯がないため綺麗に見える星空も楽しみの1つです。
 
今は母親グループのミーティングに参加したり、プロジェクトの資機材供与に合わせてヘルスポスト(診療所)を見学したりしています。これから現地の方々のために何ができるのか模索中です。楽しみも多いですが、今はまだ言葉の壁や寒さでめげることもあり、不安もいっぱいです。
 
太陽の下で行われる母親グループのミーティング

 
ですが、ネパールの美しさや人々の優しさに触れながら、インターン楽しみたいと思います。
 
ではまた次のインターン通信で。
 
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