ホンジュラス事業

ホンジュラス共和国は山間部が国土の約80%を占め、とうもろこしやコーヒーを産する自然豊かな国です。しかし近年、温暖化の影響により、地域によっては干害に見舞われる頻度が増え、天水に依存している農民は十分な食料を生産できていません。母子保健の分野でも深刻な課題を抱えており、例えば望まない若年妊娠の件数が多いこと、また産前健診や技術を持った介助者による出産の割合が低いことが問題になっています。こうした状況の改善に意欲を見せる人々の目線に立った支援が求められています。
 
面積:11.2万㎢ (北海道の約1.3倍)
人口:974万人 (2019年/世界銀行)
公用語:スペイン語
1 人あたりのGNI:2,390米ドル (2019年/世界銀行)
5 歳未満児死亡率:16人 (1,000人あたり、2019年/UNIMGE)
妊産婦死亡率:65人 (10万人あたり、2019年/WHO)

テウパセンティ市における妊産婦ケア改善支援事業(2019年3月-現在)
エル・パライソ県テウパセンティ市には分娩施設がなく、緊急の対応が難しいことから、妊産婦の死亡が他市より多い状況にあります。そこで、安全なお産を推進するため、保健所が妊娠状況を正しく把握し、危険兆候を早期に発見して対応できること、妊婦自身が自分の健康を守るのに必要なことを知り、実行することを目指した活動に取り組みました。まず、保健所に超音波診断装置(エコー)を提供し、その使用方法を学ぶ研修を開催しました。8名の医師や看護師がエコー検査を実施できるようになり、胎児の成長度を確認することができるようになったほか、危険兆候の早期発見と迅速な搬送ができるようになりました。
なお、このプロジェクトは外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」として実施しています。
超音波診断装置(エコー)の使用方法研修の様子

 
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2021年6月:伝統的産婆の本当の想い
2021年3月:ホンジュラスで2事業の契約署名式が行われました
2021年1月:歩みは止めない~ホンジュラスの人々の強い想い~
2020年2月:ホンジュラスで2事業の契約署名式が行われました
2019年8月:ハードとソフトの二刀流で母子保健を改善します!
2019年3月:プロジェクト開始

バド・アンチョ市における栄養改善・生計向上に向けた家庭菜園普及プロジェクト(2017年8月-現在)
農業を生業としていながら生産性が低く、多くの住民が質・量ともに不十分な食生活を送っているエル・パライソ県バド・アンチョ市において、乾燥地の零細農家でも実践できる技術を、家庭菜園を通じて伝え、栄養バランスを高める取り組みを行っています。
熱心に家庭菜園に取り組み、収穫物を増やしている住民の姿は近所の家庭の参加も促し、当初予定の1.5倍にあたる182世帯が家庭菜園に取り組みました。また、大量に収穫できた野菜を持ち寄ったり、クッキーなどの加工品を作って販売したりする青空市が2回開催され、地域住民に多様な食材を安価に手に入れることのできる機会を提供することができました。さらに参加世帯は家庭菜園を通じ環境保護の重要性に気づき、化学肥料や農薬を極力使わないようになりました。
なお、本事業は、2017年~2019年までJICA「草の根技術協力事業」として実施し、その成果を更に発展させる形で2020年からは外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」として実施しています。
家庭菜園で育てた野菜

 
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2021年3月:ホンジュラスで2事業の契約署名式が行われました
2021年1月:歩みは止めない~ホンジュラスの人々の強い想い~
2020年3月:ホンジュラスで2事業の契約署名式が行われました
2020年2月:持続可能なプロジェクトと地球
2019年9月:JICA広報誌「mundi」2019年9月号で紹介されました(JICA公式サイトに移動します)
2017年8月:契約署名式

「いのちをつなぐ」救急搬送体制の構築支援事業(2021年4月-現在)
テウパセンティ市にある2台の救急車は老朽化が進み、1台は走行できず、もう1台もかろうじて動いているという状態でした。また、救急車といっても、医療装備は何もついていませんでした。
そこで、同市住民約46,000人の「いのちをつなぐ」救急体制を構築するため、救急車の整備、必要な医療資機材の投入、救急搬送に関わる人材を対象とした応急処置研修を行います。
なおこの事業は、フェリシモ「地球村の基金」を通じて活動に賛同して下さった方からの支援と、多くの皆様からのご寄付を活用して実施しています。
救急搬送関係者とのミーティングの様子

 
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2021年9月:「いのちをつなぐ」救急体制を支援しています

山村の「妊婦クラブ&キッズクラブ」支援事業(2014年3月-現在)
エルパライソ県内4つの診療所で「妊婦クラブ&キッズクラブ」活動を支援しています。妊婦クラブでは、料理教室の実施、ビタミン剤の提供、産着やおむつが入った新生児キットの配布などを、キッズクラブでは親子活動や子ども向けワークの実施、子ども用食器やおもちゃが入った子どもキットの配布などを実施しています。このほか、診療所エコー検査室の環境整備(エアコン設置、保健教材や医療資機材の供与など)も支援しています。なお、このプロジェクトは、生活協同組合おかやまコープのご協力により実施しています。
プレゼントされた子どもキット

 
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2020年7月:今年もおかやまコープ組合員の皆様からプレセントをいただきました
2019年5月:おかやまコープ様からご寄付を頂きました
2018年5月:おかやまコープ様からご寄付を頂きました
2017年5月:おかやまコープ様からご寄付を頂きました

青少年育成を通じた住みやすいコミュニティづくり支援事業(2018年3月-現在)
犯罪の若年化が深刻で、安心して生活することが難しい首都テグシガルパ市において、青少年と地域の大人が協力して住みやすいコミュニティづくりを行う活動を支援しています。
2019年度は4つの地区が、住民自らの力で公共の場所を明るくする壁画の作成に取り組み、事業側からも小学校1校に机と椅子を30セット寄贈しました。そして、地域を応援したいと申し出てくれた現地の組織「ホンジュラス人日本小学生の会(AHBEJA)」とともに、2つの地区で運動会を開催することもできました。なお、本事業はAMDA鎌倉クラブからの支援により実施されました。
運動会に参加した青少年たち

 
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2020年11月:ホンジュラスのコミュニティグループを通じて被災者へ食料品を届けました
2020年7月:こんなときこそ、地域のために

受益者の声(バド・アンチョ市の農家 ヘイディ・サンチェスさん)
私はレイナ・マリベル・サンチェスさん(写真左)と一緒に、新型コロナウイルスによる外出制限が少し緩和された 2020年10月頃から家庭菜園普及プロジェクトに参加しています。
以前は首都から売りに来る高い野菜を買っていたのですが、コロナ禍でそれがなくなり、約半年近く野菜を口にすることができず、豆、トウモロコシ、鶏肉、チーズなどを食べていました。小さな子どもがいるので栄養が偏っていることをとても心配していたのですが、そんな時、既にプロジェクトに参加していた友人から家で野菜が栽培できることを聞き、すぐに参加を決めました。
今では、大好きなトマト、ピーマン、クラントロ(香草)などを買わずに済むようになりましたし、化学肥料や農薬を使わずに育てる方法を学んでいるので、外出制限がまた始まったとしても安全な野菜を食べ続けることができます。本当に満足しています。
ヘイディ・サンチェスさん(右)
パートナーの声(JICAホンジュラス事務所職員 グロリアンナ・アルファロさん)
JICAホンジュラス事務所の現地職員として、AMDA-MINDSの協力により実施した「エル・パライソ県バド・アンチョ市における栄養改善に向けた家庭菜園普及プロジェクト」を担当する貴重な機会に恵まれました。
最初に、家庭菜園を「実践しながら学ぶ」ために、45世帯が選ばれました。プロジェクトの実施を通じて、農村部のコミュニティの生活実態にあった、簡単な方法をとることが大事であることがわかりました。その後、受益者はどんどん増え、182世帯がそれぞれの家庭に合った目的やコミュニティ内での役割をもって、菜園を育てるようになりました。彼らは、将来世代のためにも、より健康的な食習慣を身に着けることが重要であると意識するようになっており、このことは、よりよい生活を送っていくのに間違いなく貢献するでしょう。
グロリアンナ・アルファロさん(左から2人目)
ホンジュラススタッフブログ

ホンジュラスで今何が起きているか~命を守るためには~」 2020年12月 白川良美
移動できる幸福、移動せずにすむ幸福」 2020年11月 山田留美子
動物に優しいホンジュラス」 2019年10月 白川良美
ホンジュラスの村人が大好きな栄養満点レシピを紹介します!」 2019年4月 陰山亮子
ホンジュラスのお弁当」 2018年8月 林裕美
気長に待とう、ホンジュラス」 2018年1月 陰山亮子
恐怖の通勤路と、レオナの愉快な仲間たち」 2016年5月 陰山亮子

完了したプロジェクト

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