妊産婦ケア強化事業(2022年3月-現在)
エル・パライソ県山間地域にあるサン・ルカス市とサン・アントニオ・デ・フローレス市には分娩施設がなく、約半数の妊婦は専門技術者の介助なく自宅で出産しています。妊婦健診で必要な検査は実施できておらず、リスクの早期発見が困難なばかりか、地域住民に対する十分な啓発も行えていないため、母子ともに命を落としてしまうケースが少なからず発生しています。
そこで、妊婦が周産期を安全に過ごせるよう、保健所における妊婦健診の拡充と救急搬送システムの構築、保健所スタッフの知識と技術の向上、保健ボランティア及び伝統的産婆への研修と保健所との連携強化、地域住民への安全な出産に関する理解の促進に取り組んでいます。
この事業は、日本国外務省からの資金協力(日本NGO連携無償資金協力)に加え、皆様からのご寄付により活動を進めています。
サン・アントニオ・デ・フローレス市の様子
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2023年3月:妊婦さんに安全と安心を、2年目も
保健サービスネットワーク(RISS)を通じた保健サービスデリバリー強化プロジェクト(2021年10月-現在)
JICA技術協力プロジェクトとして、同国のユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向け、RISSやリファラルシステムの強化により、非感染性疾患対策を含めた保健サービスが効率的に提供されることを目指しています。アムダマインズは共同企業体の構成員として、モニタリング・評価を担当する人材を派遣しています。プロジェクト詳細はこちらから(JICA技術協力プロジェクトサイトに移動します)
青少年育成を通じた住みやすいコミュニティづくり支援事業(2018年3月-現在)
犯罪の若年化が深刻で、安心して生活することが難しい首都テグシガルパ市において、青少年と地域の大人が協力して住みやすいコミュニティづくりを行う活動を支援しています。
2019年度は4つの地区が、住民自らの力で公共の場所を明るくする壁画の作成に取り組み、事業側からも小学校1校に机と椅子を30セット寄贈しました。そして、地域を応援したいと申し出てくれた現地の組織「ホンジュラス人日本小学生の会(AHBEJA)」とともに、2つの地区で運動会を開催することもできました。なお、本事業はAMDA鎌倉クラブからの支援により実施されました。
運動会に参加した青少年たち
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2020年11月:ホンジュラスのコミュニティグループを通じて被災者へ食料品を届けました
2020年7月:こんなときこそ、地域のために
バド・アンチョ市における栄養改善・生計向上に向けた家庭菜園普及プロジェクト(2017年8月-2022年6月)
農業を生業としていながら生産性が低く、多くの住民が質・量ともに不十分な食生活を送っているエル・パライソ県バド・アンチョ市において、乾燥地の零細農家でも実践できる技術を、家庭菜園を通じて伝え、栄養バランスを高める活動を実施しました。
家庭菜園に取り組んでいる世帯では、収穫物の収量・種類ともに増えた結果、食卓に上る食材が平均5種類増えました。また、収穫物の乾燥や加工、定期的な市場の開催などにも取り組みました。
なお、本事業は、2017年~2019年までJICA「草の根技術協力事業」として実施し、2020年からはその成果を更に発展させる形で、日本国外務省からの資金協力(日本NGO連携無償資金協力)に加え、皆様からのご寄付により活動を実施しました。
家庭菜園で育てた野菜
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2022年10月:家庭菜園に取り組んだ5年を振り返って
2021年3月:ホンジュラスで2事業の契約署名式が行われました
2021年1月:歩みは止めない~ホンジュラスの人々の強い想い~
2020年3月:ホンジュラスで2事業の契約署名式が行われました
2020年2月:持続可能なプロジェクトと地球
2019年9月:JICA広報誌「mundi」2019年9月号で紹介されました(JICA公式サイトに移動します)
2017年8月:契約署名式
水源保全とアグロフォレストリー推進事業(2021年7月-2022年6月)
降雨量の減少や気温の上昇などが年々深刻化し、農作物の生産を脅かしているエル・パライソ県、フランシスコ・モラサン県の山間部、乾燥地帯に位置する8 市において、環境と調和した持続可能な農業の実現を目指し、アボガドやマンゴーなどの植樹、苗床の設置、水源の保全に取り組みました。
この事業は(公社)国土緑化推進機構「令和2年度緑の募金」助成金に加え、皆様からのご寄付により活動を実施しました。
植林のための苗木を運ぶ農家ら
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2022年3月:人間も自然も、ともに豊かな未来を目指して
受益者の声(エル・パライソ県テクシグア市の農家 イスラエル・アンデルシ・エスピナル・コントレラスさん)
私が暮らす地域は「乾燥地帯」と呼ばれ、雨期でさえあまり雨が降りません。近年は特に水不足で耕作可能な作物はとても限られています。村の数か所にある貴重な湧き水は、私たちの飲み水であり、生活用水であり、農業用水でもあります。
事業では、森林が雨水を溜める機能を持つこと、虫や枯れ葉が土を作ること、その土が雨水を浄化することなど、木と水と土の関係性や、自然環境が私たちの生活にどのように影響を与えているかについて教わりました。今では自然の有難みを感じるだけでなく、緑を育てていかなければならないという強い使命感を持つようになりました。
これまでに、マクエリソ(花木)やサワーソップ(果樹)などの苗木を、他の村人と一緒に湧水池の周りなどに植えました。植えた木々と水源を大切に守り続け、将来、緑豊かな村となり、水の質と量も改善されることを願っています。
エスピナル・コントレラスさん
パートナーの声(AMDA鎌倉クラブ長 根津伶子さん)
2022年4月22日をもって、AMDA鎌倉クラブを閉会とさせて頂きました。これまで支えて下さった皆様に心より感謝申し上げます。
1999年発足以来23星霜、会員は多い時で150人、年1回のチャリティコンサートをメインにバザーなどを行い、収益金を主にAMDAの緊急救援活動とホンジュラス事業に寄付してきました。総額は1,300万円を超えました。当クラブがAMDAという大きな流れの中で、か細いながらもひとすじの煌めきを残すことができたのは、根本に我々のAMDAに対する絶対的な信頼、そして何と言っても清い心のスタッフに恵まれたことです。
AMDAの皆様が、これからもずっと、この尊い活動を続けてくださるよう願っています。
根津さん(中央)とメンバー
ホンジュラススタッフブログ

「とある日の食事」 2022年6月 奥田鹿恵子
「贅沢なひととき」 2021年10月 白川良美
「ホンジュラスで今何が起きているか~命を守るためには~」 2020年12月 白川良美
「移動できる幸福、移動せずにすむ幸福」 2020年11月 山田留美子
「動物に優しいホンジュラス」 2019年10月 白川良美
「ホンジュラスの村人が大好きな栄養満点レシピを紹介します!」 2019年4月 陰山亮子
「ホンジュラスのお弁当」 2018年8月 林裕美
「気長に待とう、ホンジュラス」 2018年1月 陰山亮子
「恐怖の通勤路と、レオナの愉快な仲間たち」 2016年5月 陰山亮子
完了したプロジェクト
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