歩みは止めない~ホンジュラスの人々の強い想い~ ホンジュラス事務所

2021/01/07

世界の他の国々と同様、コロナ禍にあるホンジュラス。昨年11月には2つのハリケーンにも見舞われ、洪水や土砂崩れで家を失い避難生活を続けざるをえない人、農地が浸水し生活の糧を失った人など、多くの人がさらに困難な状況に陥っています(AMDAグループによるハリケーン被災者緊急支援活動はこちらから)。
 
AMDA-MINDSがプロジェクトを実施しているエル・パライソ県でも、コロナ禍とハリケーン被害の影響を受けましたが、人々の現状をよく理解し、感染予防対策を行った上で、プロジェクト活動を継続しています。
 
「こんなときだからこそ、歩みを止めてはいけない。感染予防をしながら工夫して活動を行い、住民を支援し続けることが大切だ」
 
活動に関わる全ての人々の、こんな強い想いに支えられながら、歩みを止めることなく進む各プロジェクトの様子をいくつかご紹介します。
 

栄養改善・生計向上に向けた家庭菜園普及プロジェクト

「農民青空学校」開校!

リベラシオン・ウマーナ(人間の解放)農民青空学校の様子

家庭菜園技術を学ぶ「農民青空学校」の取り組みが新たに始まりました。家庭菜園の技術や、環境に配慮した農業に関する知識を講師から学ぶだけでなく、住民同士が学びあう場としても活かされています。「農民青空学校」は、プロジェクト対象地のバド・アンチョ市内の3地区で開かれており、各地区の住民が想いを込めて学校の名前とロゴを決めました。

  • ソル・ナシエンテ(朝日)農民青空学校
  • リベラシオン・ウマーナ(人間の開放)農民青空学校
  • エル・プログレソ(進歩)農民青空学校

 
地産地消に向けて
 
「農民青空学校」を運営するメンバーをはじめ、地域の農家が目指すのは、地元で収穫された作物を、地元で販売・消費できる地産地消体制の構築。その第一歩として、パイロット市場が開催されました。市場では、23種類の野菜や果物に加え、21種類の加工品(例えば、ナンセと呼ばれる果物のジュースや、とうもろこしをお粥状にしたほんのり甘いおやつのアトールなど)の展示販売に加え、24種類の種を紹介し、提供し合うことが行われました。将来的には常設市場となるよう、まずはこのパイロット市場の取り組みを継続していく計画です。
 

パイロット市場の様子

 

妊産婦ケア改善支援事業

「妊産婦・新生児の救急対応に自信が持てました!」
 
12月中旬、「妊産婦・新生児救急対応研修」を6日間にわたって開催しました。参加者は、テウパセンティ市の保健所で、妊産婦・新生児ケアを担当する医師・看護師24名。
 
「新しい知識や技術を学べただけでなく、知っていたことを学びなおすことができて、本当にためになりました。夜勤の時や、業務で他のスタッフが出払っている時など、私一人で保健所を任されることもあり、不安に感じることも少なくありませんでしたが、これからは自信を持って妊産婦や新生児の救急対応ができそうです」「これまで、診療で処置や診断に迷うことがありました。今回の研修で、他の医師と交流が持てたおかげで、今後はお互いに相談できるようになります。とても良い機会になりました」などの声が寄せられました。
 

出生時の頭囲、身長測定方法を学ぶ様子

 
妊産婦ケアのキーパーソン「保健ボランティア」の育成
 
地域で活躍する保健ボランティアの知識向上は、妊産婦ケアの改善に欠かせません。2020年7月から始めた保健ボランティア研修では、妊婦健診の重要性、保健所での妊婦健診の内容、母子の安全チェック項目、出産時に必要な準備、施設分娩のメリットなどについて、プロジェクトの担当スタッフが説明しました。保健所を研修会場としたので、研修時にはマスクと手指消毒を必ず行うなど、感染症対策にも留意しながら行いました。受講した70名のボランティアが今後、担当地域で活躍し、妊産婦ケアが改善されることが期待されます。
 
保健ボランティア研修の様子

 
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