ザンビア事業

アフリカ南部に位置するザンビア共和国は、1964年の独立以来、紛争を経験していない、アフリカでもっとも平和な国の1 つです。しかし、人口の6 割以上が1日1.9米ドル未満での生活を余儀なくされており、特に人口密度の高い首都ルサカ市に住む貧困層は、厳しい生活環境の中、不安定な収入や感染症など様々な課題を抱えています。
 
面積:75.3万㎢ (日本の約2倍)
人口:1,838万人 (2020年/世界銀行)
公用語:英語
1 人あたりのGNI:1,160米ドル (2020年/世界銀行)
5 歳未満児死亡率:61人 (1,000人あたり、2020年/UNIGME)
妊産婦死亡率:213人 (10万人あたり、2020年/WHO)

ハートサポートプロジェクト(2021年2月-現在)
首都ルサカ市で、思春期の子どもにリプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に関する知識・情報と布ナプキンを普及する活動に取り組んでいます。
ジョージ地区コミュニティセンターに整備したコミュニティスペースでは、研修を受けたピア・エデュケーターが毎週、同年代の思春期層に対し、リプロダクティブヘルス/ライツや性感染症、HIV/AIDS、衛生などについて啓発しています。また、同スペースでは、家族計画や生理に関するカウンセリングやHIVテスト、避妊具の提供などのサービスも提供されています。この他、ピア・エデュケーターは布ナプキン作製にも取り組んでおり、2021年度は約1,500枚の布ナプキンが作製・配布されました。
 
なお本事業は、大王製紙株式会社との協働により実施しています。こちらの公式サイトもご覧ください(ハートサポート公式サイトに移動します)。
活躍するピアエデュケーターたち

 

コミュニティセンター支援事業(2002年-現在)
首都ルサカ市の貧困地区の一つ、ジョージ地区にあるコミュニティセンターの運営に協力しています。
同センターは、市保健局と地域住民によって構成される運営委員会によって自主的に運営されており、同センターで栽培・収穫した農作物を、栄養補給を必要とする患者や、無償で活動する保健ボランティアに配布するなど、地域の保健医療サービスを支援することで、地域住民の健康と福祉の増進を図っています。更に、則岡美保子氏の寄付により建設された賃貸住宅の家賃収入を運営支援に充てることで、同センターによる社会開発活動を維持・発展させています。
保健ボランティアに支給される農作物

 
最新の活動レポートはこちら。
2022年9月:よりよいコミュニティセンターに生まれ変わりました
2021年1月:コミュニティセンターの挑戦~自立発展性の向上を目指して~

受益者の声(ハートサポートプロジェクトのピア・エデュケーター ガールアップの皆さん)
ガールアップは若年層の妊娠を減らそうと、2018年に結成されたグループです。ハートサポートプロジェクトが始まることになったとき、地域の女の子たちへの啓発活動と布ナプキンの作製を私たちが担当することになりました。
関連するトピックを学び、ミシンの基本知識と扱い方、布ナプキンの作り方を学びました。最初はとても難しく感じましたが、慣れてくると楽しくなり、自分の服をデザインして作ったり他の人に教えたりすることもできるな、とモチベーションが上がりましたし、完成したナプキンを見るとワクワクして自信にもなりました。
布ナプキンだけで生理の問題ななくなるわけではないけれど、これからも活動を続け、田舎に住んでいる子、孤児やストリートチルドレンにも普及させ、女の子たちの悩みを改善していきたいです。
ガールアップの皆さん
完了したプロジェクト

完了したプロジェクトはこちらよりご覧になれます。