ザンビアでの取り組み

1964年の独立以来、内戦や紛争を経験していないザンビアは、アフリカでもっとも平和な国の一つとされています。近年は5%を超える経済成長を遂げている一方で、国民の約6割が1日2.15ドル未満で生活する極度の貧困状態にあります。首都でも安定した仕事に就けない人々や、整備されていない住環境で暮らさざるを得ない人々も多く、生活の格差が拡大しています。加えて、近年は雨季に十分な雨が降らず、農業生産の減少や電力不足など、日々の暮らしにさまざまな困難がもたらされています。
 
面積:75.3万㎢ (日本の約2倍)
人口:2,072万人 (2023年/世界銀行)
公用語:英語
1 人あたりのGNI:1,290米ドル (2023年/世界銀行)
5 歳未満児死亡率:56人 (出生1,000人あたり、2022年/WHO)
妊産婦死亡率:85人 (10万人あたり、2023年/WHO)

コミュニティセンター支援事業(2002年10月-2025年6月)

 
【目的】
コミュニティセンター収益による地域貢献(保健ボランティア支援、貧困層住民支援)
 
【主な活動】
コミュニティセンターによる駐車場、オフィス賃貸、野菜栽培、養鶏、洋裁教室運営への側面支援、など
 
【活動レポート】
2022年9月:よりよいコミュニティセンターに生まれ変わりました
2021年1月:コミュニティセンターの挑戦~自立発展性の向上を目指して~
 
【活動地】首都ルサカ市
活動地は首都ルサカ市内のスラム街。人々は厳しい生活環境の下、不安定な収入や感染症の蔓延など、様々な問題を抱えている。行政機関も予算や人員が限られている中、住民の自助努力だけでは生活改善は難しく、様々なアクターによる複合的な地域貢献が必要とされている。
 
※本事業は、皆様からのご寄付により活動に取り組みました。
コミュニティーセンターの農園
センターが運営している駐車場のゲートにて

 

ハートサポートプロジェクト(2021年2月-2025年3月)

 
【目的】
リプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に関する知識・情報と布ナプキンの普及
 
【主な活動】
コミュニティスペースの開設、ピア・エデュケーターによる啓発活動、布ナプキンの製作と配布、など
 
【活動レポート】
ハートサポートプロジェクトの公式サイトもご覧ください(同公式サイトに移動します)
2025年7月:ザンビアの若者が挑んだ「生理の壁」~ハートサポートプロジェクトの歩み
2024年6月:自分たちの力で活動を続けたい~Star of George Youth Groupの挑戦~
 
【活動地】首都ルサカ市
活動地は首都ルサカ市内のスラム街。人々は厳しい生活環境の下、不安定な収入や感染症など、様々な問題を抱えている。思春期層の課題は、性に関する知識不足や生理用品不足。使い捨てナプキンは裕福な家庭の子しか継続して使えず、多くが古着や新聞紙など、衛生的とは言えないもので代用している。
 
※本事業は、大王製紙株式会社との連携より活動を実施しました。
布ナプキンを作製する若者たち
月経衛生について寸劇で啓発

 

受益者の声(Star of George Youth Clubのメンバー)
私たちは2024年7月からユースグループに参加し、生理用布ナプキンの作製と配布、保健教育を通じて、コミュニティの女の子が生理に左右されずに毎日を過ごすことができるよう支援しています。布ナプキンを渡すときに、彼女たちが満面の笑みで喜んでくれて、衛生的に生理をコントロールする方法について積極的に質問してくれることが本当にうれしいです。
また、裁縫研修の機会を提供いただいたお陰で、より質の高い布ナプキンを作製するための知識と技術を習得することが出来ました。
今、ザンビアの物価はどんどん上がっており、生活は本当に苦しくなっています。私たちの布ナプキンで経済的に恵まれない女の子が笑顔になれるよう、これからも支援していきたいです。
メンバーら
ザンビアスタッフブログ
最新のブログ
停電が日常の日々によせて
(2024年10月 林 裕美)

電力のほとんどを水力発電に頼っているザンビア。深刻な水不足による電力供給の縮小で、1日のうち通電しているのは深夜ぐらい…という厳しい電力状況です。干ばつもひどく、作物も育ちません。
気候変動の問題は、食料不足、貧困、そしてエネルギー不足にまさに直結している…そう感じた現地出張の様子をお伝えします。

 


バックナンバー
第二の故郷」 2023年12月 大谷聡
ささやかな体験ですが、、、」 2022年11月 林裕美

過去のプロジェクト

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(2025年9月更新)