ホンジュラスで贈与契約署名式が行われました

2018/02/22

2018年2月16日、外務省日本NGO連携無償資金協力事業「エル・パライソ県エル・パライソ市、アラウカ市における思春期リプロダクティブヘルス推進プロジェクト(第2期)」(以下、思春期リプロダクティブヘルス事業)の贈与契約署名式が実施されました。在ホンジュラス日本国大使館より宮川雄一臨時代理大使、エル・パライソ市よりリヒア・ライネス市長、アラウカ市よりルイス・エルピナル市長、エル・パライソ保健所よりセフェリーノ・セペダ所長、そしてAMDA-MINDSよりホンジュラス事業統括の山田が出席しました。当日は、事業対象である保健所のスタッフや学校の関係者など30人以上が見守る中での署名式となりました。

左からエル・パライソ市長、AMDA-MINDS山田、宮川臨時代理大使、アラウカ市長、エル・パライソ保健所長
左からエル・パライソ市長、山田、宮川臨時代理大使、アラウカ市長、エル・パライソ保健所長

挨拶される宮川臨時大使
挨拶される宮川臨時代理大使

エル・パライソ市のライネス市長は、まず本事業の1年目の活動に対する労いの言葉を掛けて下さいました。そして市役所も、同市における若年妊娠の多さを懸念し、思春期層へのリプロダクティブヘルスに関する教育や啓発活動の重要性を十分に認識していると述べられ、市役所として事業の発展のための支援を惜しまないとの心強いお言葉をいただきました。署名式では、市役所から出席者全員に、エル・パライソ市産のコーヒーとロスキージャ(トウモロコシ粉とチーズで作られたスナック)が振る舞われ、国内有数のコーヒー生産地であるエル・パライソのコーヒーを味わいました。

今回が初めての訪問となる宮川臨時代理大使が当地の美味しいコーヒーに言及されると、エル・パライソ在住者たちから歓喜の拍手が沸き起こりました。事業の成功を祈る激励のお言葉とともに、2015年に祝われた、日本・ホンジュラス交流年にも触れられました。外交樹立80周年という外交の歴史の積み重ねはもちろんですが、何よりも、日本とホンジュラスの「友好」が醸成された年月であると強調されると、再び会場からは拍手が沸き、温かい雰囲気に包まれました。

AMDA-MINDSホンジュラス事業統括山田
AMDA-MINDSホンジュラス事業統括山田

署名の様子
署名の様子
現地新聞のEl Heraldo紙でも、署名式の様子が掲載されました
現地新聞のEl Heraldo紙でも、署名式の様子が掲載されました

3月1日に(2年計画の)2年目を迎える本事業では、エル・パライソ市とアラウカ市の若年層が、必要な時期に、適切なリプロダクティブヘルス教育やケアを受けることができるよう、保健所や学校、保護者との共通理解を深め、思春期のリプロダクティブヘルスを推進しています。そして、同県でも比較的思春期妊娠数が多い2市における若年妊娠の減少につなげることを目指しています。

事業1年目には、青少年ピアリーダー100人を育成し、学校内外において、同世代の青少年たち延べ2,500人以上にピア教育が行われました。保健所スタッフ、学校教師、保護者への研修も実施し、ピアリーダーへ助言を行ったり、啓発活動に協力したりしました。また、対象である中高4校には、ピアルームを整備しました。ピアルームには、思春期リプロダクティブヘルスに関する生徒たちからの相談にいつでも対応できるよう、本事業で研修を受けた心理カウンセラーや教師が配置され、ピアリーダーの活動拠点ともなっています。

この1年を通して行われた活動の成果として、対象保健所の管轄地域における、思春期層の妊娠数に、事業前と比較して19%の減少が見られました。また、これまで保健所における思春期層へのリプロダクティブヘルスに関するカウンセリングと言えば、妊娠・出産を経験した女性に対するものでしたが、本事業を開始して以降は、そうでない思春期層もカウンセリングに積極的に訪れるようになり、事業前と比べ46%増という成果が出ています。

2年目には、アラウカ保健所の敷地内へ、新たにピアルームを建設します。また、すでに対象地域で活動を行っている保健ボランティアとともに、特に思春期妊娠のリスクの高い山間部の思春期への働きかけを行います。さらに、前フェーズからの研修・活動から得た知識や経験等をマニュアルにまとめ、今後の研修の場で活用するとともに、関係者へも配布します。

これからの1年、青少年ピアリーダーたちの更なる成長、そして彼らを支える保健所スタッフ、学校教師、保護者の連携を強化しながら、思春期妊娠数減少への貢献と、思春期リプロダクティブヘルス推進の発展を目指し、取り組んでいきたいと思います。みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。