» 初代バレーボール部の歴史始まる! ホンジュラス事務所 陰山亮子

【2017年11月27日】

テグシガルパ市内のブランカ・アドリアナ・ポンセ校では、「青少年育成を通じた住みやすいコミュニティづくり事業」の一環でバレーボールクラブが結成されて約1年になります。

ホンジュラスではサッカーが国民に大人気のスポーツで、サッカー以外のスポーツをやったことがない青少年がたくさんいます。

バレーボールクラブ自体も実は約2年前にサッカークラブとして開始しました。サッカーをやりたい生徒たちが集まり、毎週土曜にサッカーの練習に励んでいたのですが、クラブ顧問となって生徒たちの指導にあたってくれている同校体育教員のマルビン先生の意向で、途中からバレーボールの練習も織り交ぜて新しいスポーツも学んでもらおう、ということで、バレーボールを開始。

バレーボールクラブが開始された当初は、この先どうなることかと、不安しか感じられない散々な状況でした。失礼ですが、下手すぎてボールが上に上がらない、そもそもバレーボールの試合を見たことすらないのでルールが全く理解できない、手よりも先に足が出る、サーブが入らないから試合にならない。

練習開始当初は・・・(なせかネットが低い・・・)

練習開始当初は・・・(なせかネットが低い・・・)

毎週の練習ですこしずつ上達(ネットも標準の高さに!)

毎週の練習ですこしずつ上達(ネットも標準の高さに!)

そんなバレーボールを初めての生徒たちに1年間粘り強く指導し、毎週の練習を重ねたマルビン先生から長期休みの前に、生徒たちに、学校の安全な環境が整備されていない運動場ではなく、市内の新しい運動場のきちんとしたバレーボールコートでバレーをする経験をさせてやるためにも校内大会を開催したい、との連絡。申し訳ないが、あんな状況では試合どころでは、と思いつつ、いざ大会当日。

驚かされたどころの話ではありません!ボールがつながっている!ローテーションのタイミングを完全に理解している!ネットに触ってはいけないルールを守っている!試合になっている!ここに、ブランカ・アドリアナ・ポンセ校初代バレーボール部が結成されていた!

試合は白熱!

試合は白熱!

優勝した緑チームメンバー

優勝した緑チームメンバー

マルビン先生がバレーボールを選んだのにはわけがありました。サッカーという、ユニフォームを引っ張ったり、敵とぶつかったり、コンタクトの多いスポーツに慣れている生徒たちは、ついついスポーツをすると、熱くなってけんか腰になってしまう。バレーボールはボールとのコンタクトしかなく、チームの6人が各自の持ち場をきちんと守り、かつ、他のメンバーと助け合わなければうまくボールを敵コートに返すことができないため、集中して助けあう心が育てられる。自分がボールに向かって行かなくても、ボールが自分の責任のエリアに向かってくる、ネットに触れてはいけないというルールには自分の動きをコントロールする能力が問われる。マルビン先生はこうしたことを生徒たちに学んで欲しいという想いでバレーボール部の結成に踏み切ったのです。

それだけでなくマルビン先生は器具を大切に扱うことや、挨拶をすること、試合に負けたからといって拗ねないこと、負けた試合こそ伸びるチャンスであることなど、ホンジュラスの体育の授業ではほとんど行われてこなかった「規律」や「スポーツマン精神」に関する指導に力を入れています。バレーネットについつい寄りかかったり、もたれかかったりする生徒を厳しく指導します。ネットのたたみ方や張り方、練習開始時と終了時にボールの数を数え、確認することなども、何回も何回も口を酸っぱくして繰り返します。

ネット越しの挨拶の仕方を試合で実践

ネット越しの挨拶の仕方を試合で実践

準備運動をする生徒とマルビン先生

準備運動をする生徒とマルビン先生

「バレーボールなんて存在すら知らなかった」
「サッカー以外のことしたことがなかった」
「今はサッカーと同じくらい好きなスポーツ」
「家に帰ったらバレーのビデオとか見ていいプレーを勉強するんだ」
とバレーボールに目覚めた生徒たち。

2017年11月18日、初代バレーボール部校内大会結果速報!
緑チーム対青チーム、2-1で緑チームの優勝!(2セット先取制)
とはいえ、まだまだかなりの練習が必要な選手たち。来年には他校との試合を目指し、練習を重ねます。
今は男女混合ですが、女子チーム結成めざし、女子部員大募集中!
応援よろしくお願いします!!!