マダガスカルにおける非感染性疾患対策の推進活動(2025年7月-現在)
【目的】
非感染性疾患(Non-Communicable Diseases=NCDs)の予防
【主な活動】
「がん撲滅国家戦略プラン」および「女性のがん罹患率・死亡率減少に向けたロードマップ」の更新、NCDsのリスク予防啓発、NCDsに関する保健医療スタッフへの研修、公的一次保健医療施設でのスクリーニング検査、など
【活動レポート】
Coming Soon!
【活動地】アナラマンガ県マンザカンジーナ郡
事業対象地にある45か所の公的一次保健医療施設では、NCDsのスクリーニング検査を適切に実施できるスタッフはごく少数で、検査に必要な資機材や消耗品も不十分なため、スクリーニング検査は行われていない。一般の人々はNCDsに馴染みがなく、危険因子や予防方法に関する正しい情報も持っておらず、NCDsを予防するための行動をとることができていない。
※本事業は、第一三共株式会社(本社:東京都中央区)との連携のもと、実施しています。
対象地域の公的一次保健医療施設内の様子
NCDsに関する状況調査
マンザカンジーナ郡における野菜の収穫量増加支援事業(2025年3月-現在)
【目的】
事業対象世帯で生産される野菜の収穫量の増加
【主な活動】
リーダー農家の育成、栽培計画の策定及び実施、栽培技術研修、農業資機材投入、など
【活動レポート】
Coming Soon!
【活動地】アナラマンガ県マンザカンジーナ郡
事業対象地では、住民の約9割が農林水産業に従事しているものの、農業生産性の低さや関係者間の連携不足といった課題により農作物の生産が停滞している。その結果、多くの農家が自家消費すら満たせず、必要な量や種類の食事を十分に摂ることができていない。
※本事業は、日本国外務省からの資金協力(日本NGO連携無償資金協力)、ならびに皆様からのご寄付により活動を進めています。
マンザカンジーナ郡の様子
聞き取り調査の様子
清潔なトイレで、健康に学校生活を送ろう!プロジェクト(2025年1月-現在)
【目的】
小学校3校における、特に衛生面における教育環境改善
【主な活動】
衛生設備の設置、衛生設備管理委員会の設置、衛生教育の実施、など
【活動レポート】
2025年3月:
フェリシモ「地球村の基金」からの支援活動
【活動地】アナラマンガ県マンザカンジーナ郡
事業対象の3校では、各校約170人の児童が学んでいるが、トイレの不足により野外排泄が常態化し、手洗いや掃除がなおざりになるなど、衛生意識が低い状況が続いている。不衛生な環境が原因で病気になる子どもがいるほか、月経中の女子児童が学校を休まざるを得ないケースもあり、トイレの不足と衛生に関する知識の欠如は、子どもたちの教育機会を奪う大きな障壁となっている。
※本事業は、フェリシモ地球村の基金、ならびに皆様からのご寄付により活動を進めています。
人形劇による啓発
教員への研修
受益者の声(アンババアディトゥカナ・コミューンの養鶏参加者 フィナリチャさん)
私は農業をしている両親とパン屋を営む夫、1歳4か月の子どもと暮らし、普段は両親の農作業を手伝っています。養鶏の経験はありましたが、きちんと学んだことがなく、知識不足のため多くの鶏を病気で失っていました。昔ながらのやり方で2、3羽を放し飼いにしているだけだったので、安定した収入源とはいえませんでした。
活動に参加して半年ほどが経ちますが、今では生後4か月の鶏が11羽、1か月の鶏が4羽、そして9個の卵が孵化中です。餌の配合、鶏小屋の日当たりや換気にも気を付けるようになりました。鶏の健康管理だけでなく、肥育記録や作業計画も漏れなく記録しています。研修で学んだことを実際にやってみたことで鶏は順調に育ち、増えてきています。近い将来、地元のマーケットだけでなく、レストランにも鶏を提供できるようになりたいと思っています。
フィナリチャさん
パートナー紹介(水と衛生専門家 ラミフェイアリヴ・ヤコブさん)
私は水と衛生分野の専門家としてプロジェクトに参加しました。スタッフや関係者と様々な意見交換や議論を重ねながら、実施する活動を一緒に決め、計画を立てました。
家庭用トイレの設置では、住民が主体的に取り組めるよう工夫し、水と衛生に関する研修も行いました。その結果、村でトイレが普及しただけでなく、安全な水を使い、衛生的な環境を保つために、自ら行動する人が増えてきたと感じています。
アムダマインズとの協働は非常に実りあるもので、プロジェクトは地域のニーズにしっかり応えた素晴らしいものでした。チームメンバーとは深い信頼関係が築かれ、お互いを支え合いながらすべての活動を円滑に実施することができました。皆さん大変献身的で、家族のような温かい雰囲気の中で働ける環境は、私に大きなやりがいとモチベーションを与えてくれました。
ラミフェイアリヴ・ヤコブさん
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(2025年9月更新)