ミャンマーの助産師さんに「お産キット」を届けました

2014/02/19
12月31日、公益信託アドラ国際援助基金の支援を受けて、ミャンマーのチン州カンペレ郡の助産師たちに2,136個の「安全なお産キット」を贈りました。

カンペレ郡はミャンマー西部の山岳地帯に位置し、インフラが十分整備されていないため交通の便が悪く、公的な保健医療サービスが住民に十分に行き届いていません。保健センターなど薬の処方や予防接種、妊産婦健診を行う施設も未整備で、地図上には保健センターとありながら実際には建物はなく、助産師が自宅で妊婦を診察している場合も多くあります。そうした状況のなか住民の90%は自宅で出産し、内80%以上の出産を助産師や公的に育成されたボランティアである准助産師が介助しています。

そこで、AMDAミャンマーはカンペレ郡保健局との協議のもと、助産師や准助産師が安全に出産を介助できるよう衛生的なお産キット(使い捨ての手袋、石鹸、カミソリ、へその緒を結ぶための紐、シートなどのアイテムが滅菌され梱包されている)を供与しました。

この「安全なお産キット」のお陰で、2,136人の妊婦と彼女たちの赤ちゃんを破傷風などの感染症から守ることができます。

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