ネパールの子ども、日本の子ども/ネパール事務所 奥田鹿恵子

2016/11/20

こんにちは。ネパール業務調整員の奥田です。日本も寒くなってきたと思いますが、お風邪など召されていらっしゃいませんでしょうか。

さて、今日1120日は、子どもたちの相互理解と福祉増進を目的に、国連が制定した「世界こどもの日」です。そこで、私が駐在しているネパールと日本の子どもたちの状況について、数字で比べてみました。

ネパール

日本

 総人

28,514,000

126,573,000

 年間出生数

759,672

1,008,000

 5歳未満児死亡率(出生1,000人あたりの死亡数)

36

3

 5歳未満児の発育阻害率(%)

37.4

7.1

 青少年(10~19歳)の人口/総人口に占める割合(%)

6,623,000/23

11,564,000/9

 15~19歳の女子1,000人あたりの出産数

71

4

 小学校に入学した児童が最終学年まで残る割合(%)

70

100

※参照:
WHO, World Health Statistics 2014、2016
ユニセフ世界子供白書2016
厚生労働省 人口動態統計

これらのデータから、ネパールの子どもたちが置かれている厳しい環境をご理解いただけることでしょう。ネパールでは、病院や学校などの公共施設、電気や水といったインフラが整っていなかったり、正しい知識を身につける機会が限られていたりで、日本よりも子どもたちを守る・支える仕組みが脆弱なのです。でも日本と一緒で、子どもたちの笑顔は本当にかわいい!知らない子でも、道ですれ違うと、「ナマステ~!(こんにちは)」と、とても人懐っこく挨拶してくれるので、いつも幸せな気分になります。

ネパールでも日本でも、未来を担う子どもたちのために、大人に残された課題は山積みです。私たちも、少しでも今の状況が改善されるよう、常にネパールの子どもたちのことを想いながら活動しています。世界中の子どもたちが元気に育ち、夢と希望をもって生きていくことができますように。

事業地の子どもたちと手洗い実習(筆者右)
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運動会で綱引き!子どもたちのこの笑顔は村の希望
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真剣なまなざしで学ぶ子供たち。大地震後の学校再開は子どもたちの心の安定につながった。
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畑で遊んでいた子どもたち。カメラを向けるとポーズをとってくれた。
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