定年おやじインドネシアを行く -南国つれづれ滞在記⑦-AMDA鎌倉クラブ 鈴木貢

2016/03/14
みなさん、こんにちは。アパカバール(お元気ですか)?AMDA鎌倉クラブの鈴木です。インドネシアの南スラウェシ州で実施された「酪農技術向上支援事業」でボランティアをするのも2年ぶり4回目となりました。前回から2年の間が空いてしまった「つれづれ滞在記」も7回目になります。前回の投稿を覚えてらっしゃる方はいないかもしれませんが、よろしければこちらからご覧になってください。最初にインドネシアに行く計画を話したとき、酪農の知識が全くない私に「何ができるの、大丈夫?」とか心配する仲間もいましたが、初めてインドネシアにやって来た2013年1月から3年間で合計約5ヶ月もの間、図々しく滞在させていただきました。

今回は2月26日に無事終了を迎えた酪農技術向上支援事業の後片付けなどの作業で何かお役に立てないかと思い、2月1日~3月2日の1ヶ月間、参加させていただきました。インドネシア事業の皆さんから「マカッサル事務所のお父さん」と呼ばれているものですから、ここは親父が一肌脱がねばという気持ちです。

雨季を迎えてもなお気温30度以上という暑いマカッサルの事務所で、スタッフと一緒に汗だくになって書類や資機材の整理をする毎日でした。そんな中、2月21日に誕生日を迎えた私を事務所のスタッフみんなで心からのサプライズで祝ってくれたり(クラッカーの音が大きくて本当に驚きました)、こちらが誠意をもって接すれば高齢者にも優しく手を差し伸べてくれるインドネシアの人たちでした。

今回の滞在中には、当地で活動するJICA青年海外協力隊の方々ともお会いする機会があり、「インドネシアの時間はゴムのように伸びる」という慣用句があるように時間感覚に幅があり戸惑ったという苦労話を聞くことができました。しかし、どの隊員も「インドネシアの人たちが笑顔で接してくれる」と嬉しそうに話していたことが印象的で、環境が良いとはいえない外国で若い人たちが生き生きと頑張っている様子に感動しました。

また、初めてバリ島に観光に行く機会もあり、よい思い出となりました。宿泊したホテルで、3ヶ月ほどバリに滞在しているという70代の日本人ご夫婦とお会いすることがあり、「毎日ぶらぶらしています」と言っていましたが楽しそうでした。私は今はまだ「何かをしていたい」という気持ちですが、これから体力も気力もだんだん衰えていく身としてはご夫婦の生活スタイルが大変参考になりました。

老いも若きもインドネシアで奮闘し、楽しんでいる様子にこれからの人生の進路に思いを馳せた1ヶ月間となりました。

この拙文が皆さんの目に触れる頃には私は日本に到着し、まだ少し残る寒さに震えてるのではと想像します。インドネシアの酪農技術向上支援事業も終わり、3年間ぽつぽつと書かせていただいた南国つれづれ滞在記もこれで最後となります。

乱文にお付き合いいただいた皆さん、そしてお世話になったインドネシアの皆さんとAMDA-MINDSのスタッフの皆さんに心から「Terima kasih(ありがとう)」・・・

業で使用した機材を協働した県畜産局に譲渡するため、スプレーで「日本からの支援」とマーキング
事業で使用した機材を協働した県畜産局に譲渡するため、スプレーで「日本からの支援」とマーキング
スタッフと一緒に寄贈する救急箱を準備
スタッフと一緒に寄贈する救急箱を準備
サプライズでお祝いしてくれた誕生日(定年おやじは中央)rev
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事業終了を惜しんで新旧スタッフ全員との食事会
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