シンジャイあれこれ 本部職員 竹久佳恵

2014/12/15
インドネシア事業を実施している南スラウェシ州シンジャイ県のあれこれを、今日のTea Breakにどうぞ。

<クローブ(丁子)>
シンジャイではクローブ(丁子)の栽培が盛んです。釘の形に似た花蕾を取り出荷します。クローブは香辛料として利用される他、インドネシアではクローブ油で香り付けしたタバコも販売されています。収穫まで5年ぐらいかかるそうですが、換金作物の中では実入りがよい方とか。「あの人は200本以上のクローブの木を持っているから金持ち」というように、所有しているクローブの木の本数は時として、この地域でお金持ちかそうでないかの基準にもなるようです。(写真①と②)

<メッカへの近道>
シンジャイのグヌンペラ村は、テーブルロックへの登山口。村には、登頂を目指す人々が滞在するロッジもあります。このテーブルロック、名前の通り山頂にある大岩で、机のように平らな形をしています。なんでもこのテーブルロックにたどり着けばメッカまで飛んで行けるという言い伝えがあるとか。日本でも「××の洞窟は○○の池底に繋がっている」なんていう言い伝えが名所史跡に残っていたりしますが、夢があっていいですよね。残念ながら実際、テーブルロックからメッカまで飛んで行けた人はいないそうですが、代わりにテーブルロックへの登頂回数が人々の自慢の種になっているようです。(写真③と④)

<棚田100選>
あまり知られていなくて残念なのですが、実はシンジャイには見渡す限り棚田の美しい風景が広がっています(実際、棚田で農作業する農家の方たちにとっては大変な事この上ないでしょうけど…)。世界遺産にも登録されたフィリピンや中国の棚田が有名ですが、実はシンジャイの棚田もそれに勝るとも劣らない美しさです。もし世界の棚田100選みたいなものがあれば(もうあるのかしら…)、是非シンジャイの棚田も選んでもらいたいと目論んでいます。(写真⑤)

<婦人部>
シンジャイには婦人会があります。婦人会に入っている女性の家には、団結!美しさ!健康!安全!勤勉!など、婦人部のスローガンが羅列されたボードが設置されています。婦人部の人は、保健ボランティアとして予防接種をお手伝いしたり、頼母子講(たのもしこう。複数名のグループで一定の掛け金を出し合い、毎回グループの中の1人が所定の金額を受け取る仕組み)をしたりしているそうです。このボードがなんだか可愛らしくて、みなさんにも見てもらいたくて紹介しました。(写真⑥)

インドネシア事業についてはこちら

①クローブ(丁子)の木。花蕾のカタチが釘に似ているとのことから「釘」と同義の「丁」が語源になったとか。
①クローブ(丁子)の木。花蕾のカタチが釘に似ているとのことから「釘」と同義の「丁」が語源になったとか
②軒先でクローブの花蕾と茎を手作業で分ける。少し力を加えれたぽろっと綺麗に花蕾は取れる
②軒先でクローブの花蕾と茎を手作業で分ける。少し力を加えれたぽろっと綺麗に花蕾は取れる
③テーブルマウンテン(中央正面の山頂にみえる小さな机型の岩)
③テーブルマウンテン(中央正面の山頂にみえる小さな机型の岩)
④グヌンペラ村にあるロッジ
④グヌンペラ村にあるロッジ
⑤美しいシンジャイの棚田
⑤美しいシンジャイの棚田

⑥婦人部啓発ボードと梶田事業統括
⑥婦人部啓発ボードと梶田事業統括