定年おやじインドネシアを行く ?南国つれづれ滞在記③- AMDA鎌倉クラブ 鈴木貢

2013/06/07

日本の皆さん、Selamat siang(こんにちは)!AMDA鎌倉クラブの鈴木です。
以前こちらで『定年おやじインドネシアを行く-南国つれづれ滞在記①、②』を書かせていただきましたが、その後神奈川の自宅に戻り、5月8日にまたインドネシア共和国南スラウェシ州のマカッサル市へやってきました(前回の滞在記はこちらをご覧ください)。日本にいた2か月間は、AMDA鎌倉クラブの総会の準備や、会報誌38号の発行など事務局の仕事をしておりましたが、マカッサルで過ごした日々を恋しく思っていましたので、待ちに待った再渡航でした。今回は約2か月間の滞在予定でインドネシア事業でのボランティアをさせていただきます。

さて、マカッサルに到着して1週間ほど経った現在は、生活リズムを整えている最中です。こちらでの私の一日は、朝5時頃になると近くのモスクから聞こえてくるアザーン(Adzan)とともに始まります。アザーンとは、イスラム教徒に一日5回礼拝の時間が来ることを告げる呼びかけで、拡声器を使って決まった文句を歌うようにリズミカルに唱えています。イスラム教の方たちは早朝からしっかり目を覚ましてお祈りをされていると思うと頭が下がります。仏教徒の私は、まずはこのアザーンに慣れてゆっくり寝られるようになるか、または早起きに慣れなければなりませんね。

そして、なんといっても暑さにも慣れる必要があります。一年で一番暑い季節が近づいているインドネシアは前回よりもさらに暑く、晴れた日の日中は気温が30度より下がることはありません。毎日が真夏日です。また、乾季になりましたので蚊が出始め、今度こそ持参した日本の香取り線香が活躍しています。特に、日中に出没する蚊はデング熱を媒介するそうですので、虫よけスプレーなども併用して気を付けています。

滞在期間が前回より少し長いので、食生活にも気を使うようになりました。こちらの食事は揚げ物と炭水化物が多く、外食が続くと栄養が偏ってしまいますので、今回は自炊に力を入れています。スーパーマーケットでは、前回は気にも留めなかった生鮮食品売り場の常連となり、肉、野菜、果物を買って日本から持参した調味料(焼肉のたれ、昆布つゆ、ドレッシング)で何とか調理しています。

それから、コミュニケーションについても、前回に引き続きインドネシア語講座に通っています。何事も練習と思い、できるだけ現地の方にインドネシア語で話しかけるようにしていますが、相手から早口で言い返されると聞き取れなくて困ってしまいます。それでも少しは上達したのか、少しずつ単語が聞き取れるようになってきました。言葉が通じた時は何ともいえず嬉しい気持ちになりますね。

これまでインフラが整っている日本で、病気の心配もなく、美味しい食事に慣れていましたが、違う国に来たのですから繊細な味付けの和食のことは考えないようにし、現地の食事を楽しみ、健康に気を付けて過ごしたいと思っています。残り数ない定年おやじの人生の中で、生活習慣や食文化の違う異国で過ごした日々が懐かしい思い出になりますように・・・。

前回の滞在記では「次回こそボランティア活動の内容をお伝えします」と書いたのですが、長くなりましたのでそれはまた次回に持ち越しにしたいと思います。しかし、これでは「定年おやじは、本当はインドネシアに遊びにいっているのではないか」とお叱りを受けそうですね。これ以上の延長はなく、次回こそは額に汗してボランティア活動にいそしんでいる様子をご報告したいと思います。

それでは皆様、次回は『南国つれづれ滞在記④』で再びお目にかかりたいと思います。

たまたま通りかかったモスク。必ず歩いて行ける範囲に1つはモスクがあります。お手洗いを拝借したり、少し休憩したり、井戸端会議をしたり、地元の人の憩いの場でもあります。
たまたま通りかかったモスク。必ず歩いて行ける範囲に1つはモスクがあります。お手洗いを拝借したり、少し休憩したり、井戸端会議をしたり、地元の人の憩いの場でもあります。
ナシゴレン、インドネシアの代表料理といってもいいかもしれません。おいしいですが、油分が気になります。
ナシゴレン、インドネシアの代表料理といってもいいかもしれません。おいしいですが、油分が気になります。
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暑さに耐えかねる週末は近くの小島に海水浴へ。

地元の大学生を相手にインドネシア語会話に挑戦です。
地元の大学生を相手にインドネシア語会話に挑戦です。