ミャンマー「Healthy Villageプロジェクト」の2年目が開始しました!

2013/04/10

平成24年日本NGO連携無償資金協力事業「マグウェ地域パコク郡西部における「Healthy Village」プロジェクト(フェーズ2)」が開始しました。このプロジェクトは、村の人たちが理想とする「Healthy Village(健康な村)」の実現を通じ、地域の人々の健康を維持・促進することを目的とした3年事業の2年目にあたります。

*「Health Village」とは、①安全な水が手に入り、衛生的な生活を送ることができる、②健康や病気の予防について正しく理解している、③村の中に、救命処置を実践できる人がいる、④救急患者を病院まで搬送できる仕組みがある、⑤病気になったとき、医療や保健サービスを受けられる、⑥収入を得るための生計手段を持っている、⑦それぞれの村独自の「健康特別コンセプト」を満たしている、という7つの条件を満たす村を意味しています。

1年目では、「健康」に関する村の現状把握や問題分析を通じ、解決課題の優先付けを行ったほか、各村で「健康な村づくり委員会」ならびに4つの分野ごとのチーム(保健教育、水と衛生、救急処置/患者搬送、生計向上)を結成しました。そして、チームごとに課題解決に向けたアクションプランが策定されました。2年目の本事業では、各チームメンバーの能力強化を行い、下記アクションプランの実施を技術面と物資面からサポートします。

1)「保健教育」チーム
基礎的な保健知識向上のための、地域住民を対象とした健康教育

2)「水と衛生」チーム
安全な水と衛生環境の改善のための、適切な衛生設備(ハエ防止型トイレ)建設、安全な飲み水の確保、及び村の清掃などの環境衛生活動、環境改善教育など

3)「救急処置/患者搬送」チーム
基礎ヘルスケアへのアクセス強化のための、緊急搬送体制確立や搬送基金運営など

4)「生計向上」チーム
生計活動に関する知識・技術の向上のための、地域住民に対する農業・畜産研修

上記に加え、各村の委員会を中心に「健康特別コンセプト」実現に向けたアクションプランの策定も行います。この特別コンセプトは、「村内電化」や「道路修繕」「小学校建設」など、それぞれの村のニーズや状況が反映された内容となっており、40村あれば40通りのチャレンジをサポートしていきます。

このプロジェクトは2013年2月21日に開始し、2014年2月20日までの1年間を予定しています。

「健康な村」づくり委員会
「健康な村」づくり委員会
村の人たちが描いた「Healthy Village」
村の人たちが描いた「Healthy Village」
救急処置チームへのトレーニング
救急処置チームへのトレーニング
住民によるモデルトイレの建設
住民によるモデルトイレの建設