定年おやじインドネシアを行く -南国つれづれ滞在記①- AMDA鎌倉クラブ 鈴木貢

2013/02/20

日本の皆さん、Apa kabar(お元気ですか)?初めましてAMDA鎌倉クラブの鈴木と申します。私は今、インドネシア共和国のスラウェシ島にある南スラウェシ州マカッサル市でAMDA-MINDSのボランティアとして活動しています。

AMDA鎌倉クラブは、AMDAグループの活動をサポートするためにチャリティーコンサートやチャリティーバザーを実施するなど、1999年から活動を続けておりまして、チャリティー活動の収益を自然災害の緊急救援などAMDAの活動に寄付し、AMDA-MINDSへはホンジュラス事業の支援を行っております。私はクラブの設立当初からAMDA鎌倉クラブに参加してまいりましたが、海外のインフラ整備が遅れている環境で活動されているAMDA-MINDSスタッフのお話を伺って以来、いつか私も活動の現場を見てみたい、海外でボランティアをしてみたいと思うようになりました。

そんな時にインドネシアで新しい活動が始まることを聞き、昨年長年勤めた会社を定年退職したのをきっかけに、数日間の事業見学と約1ヶ月間のボランティア活動を申込みまして、2013年1月にここインドネシアにやってまいりました。現在、こちらに住んで約3週間が経とうとしていますが、ボランティア活動もそうですが、インドネシアでの生活もすっかり気に入ってしまいました。赤道直下に浮かぶスラウェシ島で私が感じたあれこれを少しお話ししたいと思います。

まず、私が渡航前に心配していたのは感染症でした。日本の新聞にも「蚊がマラリア、黄熱病、デング熱など様々な病気を媒介するという認識を持つべき。特に東南アジアは注意が必要であり、日本製の香取り線香は効果的です。」と載っていましたし。しかし、幸いにして現在の南スラウェシは雨季で、水溜りのボウフラはしょっちゅう降る激しい雨に押し流されて蚊は発生しにくいそうです。実際、昼に夜にと散歩をしていますが蚊に刺されたことはほとんどありません。心配して日本からたくさん蚊取り線香を持ってきておりましたので拍子抜けしましたが、これからやってくる乾季には持参した蚊取り線香が活躍してくれそうです。

インドネシアは世界最大のイスラム教人口を抱える国とのことですが、マカッサルの空港に着きましてまず目にしたのは「Jilbab(ジルバブ)」というスカーフのような被り物で頭部を覆っている沢山の女性たちでした。その後市内を散策した時には、立派なモスク(イスラム教の礼拝堂)を幾つも目にしました。そして、現在インドネシア語を習得しようと語学教室に通っているのですが、一人の女性が学校の片隅でお祈り用の敷物の上で真剣にお祈りをしている姿を拝見した時、改めてイスラムの国に来たんだなぁと実感しました。

また、自動車で市内の様子も見て回りましたが、交通渋滞は日常茶飯事のようで、オートバイの多さに驚きました。いつもオートバイと接触しないかとひやひやしながら助手席に座っていますが、現地スタッフは「インドネシアで車の運転ができれば世界中どの国でも運転できますよ」と笑っています。それぐらいみんな車の運転が上手ということなのか、今のところ交通事故は目撃していません。

次回、南国つれづれ滞在記その2では、インドネシアの食事や気候についてお伝えします。

近所の子どもたちと一緒に
近所の子どもたちと一緒に
モスク内の様子。上座となる前方に男性、後方に女性が座ってお祈りしています。
モスク内の様子。上座となる前方に男性、後方に女性が座ってお祈りしています
マカッサルの夜。渋滞は日常風景
マカッサルの夜。渋滞は日常風景
自転車タクシー(ベチャッ)にも挑戦
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