ナワルパラシ郡母子健康改善事業3年目(2012年7月-9月)

2013/07/26

母親グループリーダーに対する研修

今期は、母親グループのリーダー格であるアクションメンバーに対し、新たに「衛生」研修を開催しました。また、多くのアクションメンバーにとって特に学習が難しかった「子どもの健康」と「安全な妊娠と出産」について、補習研修を開催しました。
衛生研修の様子
衛生研修の様子


実体験の共有

母子保健についてお母さん達が学ぶ際、より理解を深められるよう実体験を共有する「シェアリング・セッション」を行っています。

異常分娩だった義妹の事例と教訓を他のお母さん達と共有する女性
異常分娩だった義妹の事例と教訓を他のお母さん達と共有する女性

栄養不良児のカウンセリング

毎月実施されている「子どもの成長モニタリング」に、今期は延べ1,315人の子どもが参加しました。内、標準体重以下だった子ども200人のお母さん達には、母親グループの栄養担当アクションメンバーらが栄養カウンセリングを行いました。

栄養不良児の母親(右)とカウンセリングする母親グループリーダー(左)
栄養不良児の母親(右)とカウンセリングする母親グループリーダー(左)

緊急搬送啓発活動

対象全コミュニティ内に、緊急患者搬送に関する啓発ボードを設置しました。このボードには、緊急患者の適切な搬送先と手段、搬送病院の連絡先などについて書かれており、地域住民に広く緊急搬送の重要性について訴えています。

コミュニティに設置されたボード
コミュニティに設置されたボード

コミュニティ活動

母親グループの活動促進や、コミュニティ健康基金の増資を目的とした独自活動が、母親グループメンバー自身の手で進められています。魚の養殖で得た収入で基金増資を目指すグループ(3)、グループミーティングをより快適に実施するための簡易センター設置(8)、冠婚葬祭品を一括購入しその賃借料で得た収入で基金増資を目指すグループ(1)など様々な活動が進められています。

養殖している魚に餌をやる母親
養殖している魚に餌をやる母親