ナワルパラシ郡母子健康改善事業3年目(2012年4月-6月)

2012/12/18
子どもの成長記録活動
母親グループメンバー自身が、子どもの成長をより理解できるよう、自分たちで子どもの体重測定をしています。でも、基礎教育機会が限られていたお母さん達にとって、はかりの目盛を正しく読んだり、記録カードにデータを記入するのは大きなチャレンジです。そこで、母親グループメンバー(写真左)が子どもの体重を図るときは、プロジェクトスタッフ(写真右)が傍でサポートしています。今期は延べ1,008人の子どもが参加し、うち標準体重に満たなかった子ども述べ206人の母親が、栄養改善カウンセリングを受けました。

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「グループマネージメント」研修
母親グループのリーダー格であるアクションメンバー79人に対し、「グループマネージメント」研修を開催しました。グループの必要性や、グループミーティングの目的・重要性について学んだり、グループの目標や夢を絵や図で描写するワークショップも織り込まれ、参加者にとっても学びやすい楽しい研修となりました。
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アウトリーチクリニック支援
公的保健医療施設(サブヘルスポスト)から遠く離れた遠隔村では、サブヘルスポストの医療スタッフが定期的に村々を訪問し、予防接種、子どもの成長記録、妊産婦健診などのプライマリヘルスケアサービスを提供する「アウトリーチクリニック」サービスが提供されています。この写真は、7ヶ月の幼児を持つお母さん(左手前)に対し、サブヘルスポスト医療スタッフ(右奥)が離乳食についてアドバイスしているところです。
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コミュニティ健康基金
病気のお母さんや子どもは、コミュニティ健康基金から低利融資を受けられます。この写真は、急に高熱を出した子どもを、町の病院まで連れて行くための交通費を、お母さん(左)がコミュニティ健康基金から借り受けている様子です。コミュニティ健康基金は、母親グループの担当者(右)によって運営管理されています。
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プロジェクトマネージメント
本プロジェクトでは、20コミュニティで活動を進めていますが、プロジェクト事務所とコミュニティは離れており、例えば一番遠いコミュニティへは、車で2時間半+徒歩で約1時間かかります。その為、コミュニティを拠点に、村長さんや母親グループと頻繁に顔を合わせ、精力的に活動するスタッフ(フィールドアシスタント)の存在はとても重要です。フィールドアシスタント達は月1回、活動レポートやデータを持ち寄り、お互いの活動状況を共有したり、問題や課題について話し合ったりしています。
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