高校生を対象に異文化体験ワークショップを行いました

2015/07/27
相手国を訪問しても、まったく勝手が分からず困惑してしまいます
相手国を訪問しても、まったく勝手が分からず困惑してしまいます
自国に戻って、相手国の様子を伝え、相手国はどんな国なのか、皆で話し合います
自国に戻って、相手国の様子を伝え、相手国はどんな国なのか、皆で話し合います
AMDA-MINDSのホンジュラスでの活動紹介を聴く高校生たち
AMDA-MINDSのホンジュラスでの活動紹介を聴く高校生たち

7月20日(月・祝)に、高知県南国市の清和女子中高等学校で高知市ボランティア連絡会主催の第66回ボランティア研修会が行われ、高校生の皆さんに異文化体験学習をしてもらいました。

連休最終日でしたが、高知県内各校から167人もの高校生が集まりました。それぞれの関心に応じて、手話教室や介護体験など、7つのコースから選んで学びます。もう20年以上続いており、高知の方々の社会貢献に対する熱い思いが既に伝統となって根付いていると感じました。AMDA-MINDSは「異文化体験から世界を知る」と題してワークショップを行い、本コースには28人の高校生の方が参加してくれました。

ワークショップでは、まず全体を2つのチーム(国)に分け、それぞれに異なる言葉(挨拶や数の数え方など)を使ってもらい、別々の教室で、異なるルールでゲーム(社会や文化といったものの疑似表現)をしてもらい、互いに相手国の社会の成り立ちを少しずつ理解しようと試みます。最初は、互いに言葉が通じず、相手が何をしているかも分からないので、皆、困惑しているようでしたが、「カルチャー・ショック」の状態から、次第に相手国の社会・文化が分かってきます。しかし、後になって、「分かったつもり」になっていても、それは自国の文化を前提に相手の文化を理解していたことに気付く人もいます。実際に、自分の文化と、別の文化を比べる際に私たちが感じることを考えてみると、興味深いですね。互いに理解し合えたこと、それでも理解し合えなかったことについて、参加した高校生がそれぞれに考えを深めてくれたら良いな、と思います。

また、ワークショップ後には、AMDA-MINDSがホンジュラスで行っている活動を中心に、海外でのプロジェクトを紹介しました。終了後の全体会では、海外事業のプロジェクトには、その地域の文化をよく理解している、地域ボランティアの活動が不可欠であること、「自分のものさしで相手を測る」ことをせずに、理解し合うことの大切さ、などをお話ししました。

高知の高校生の皆さんが異文化を理解する際に何らかの助けになるのであれば幸いです。今後の高校生の皆さんの活躍に期待しています。