2015年は日・中米交流年 -ホンジュラスで交流年イベントを実施しました-

2015/10/23
2015年は日本と中米5カ国(グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ)が国交を樹立してから80周年にあたります。この節目により2015年は「日・中米交流年」と定められ、日本そして中米各地で様々な分野において交流事業が実施されています。10月16日、私たちもホンジュラスの首都テグシガルパ市のフロール・デル・カンポ地区において、日・中米交流年イベントを実施しました。会場は、同地区にある公立中高一貫校のサウル・セラヤ・ヒメネス校で、全校生徒2,500人という大規模校です。日本文化に触れることのできる希少な機会を逃すまいと集まった生徒達に、地域の人々も加わり大変な賑わいとなりました。

司会進行は、コミュニティグループメンバー

左よりサウル・セラヤ校の教員、浦上、佐々木毅書記官、フロール・デル・カンポ地区の警察官
左よりサウル・セラヤ校の教員、浦上、佐々木毅書記官、フロール・デル・カンポ地区の警察官
当団体は2013年より外務省「日本NGO連携無償資金協力」事業」として青少年育成を通じた住みやすいコミュニティづくり支援事業を展開してきました。来年2月に事業は終了しますが、3年間に及ぶ活動を通して育成された、青少年リーダーや地域のリーダーから構成されるコミュニティ・グループのメンバーが、コミュニティ活動の一環として、現在は自分たちで様々な活動を企画・実施しています。

ダンスグループは見事なフォルクローレ舞踊
ダンスグループは見事なフォルクローレ舞踊

今回のイベントも、事業での活動を通じて日本のことを身近に感じるようになったコミュニティ・グループのメンバーが日・中米交流年のことを知り、日本について、他の生徒達にも知ってもらうと同時に、ホンジュラスの文化についても改めて知って欲しいと、日本とホンジュラスの交流をテーマにした企画を積極的に提示する中で実現に至りました。イベントでは、折紙、習字、民芸品の展示、着物の着付け、コスプレショー、七夕にちなんだ笹竹への短冊掛け等が実施され、ホンジュラス側からは、フォルクローレ舞踊の披露や伝統スナックの販売などが行われました。日本政府奨学金留学生として富山大学に留学した経験があるホンジュラス人も参加し、日本文化や習慣、日本語会話などを披露し、留学経験者の視点から日本について分かりやすく伝えてくれました。

本イベントには在ホンジュラス日本国大使館から佐々木毅書記官にお越しいただき、事業関係者への激励の言葉を頂戴しました。コミュニティ・グループや青少年、学校、地域警察、図書館等多くの関係者が協力して本イベントを実施していることが良く分かり、コミュニティ・グループのイベント運営力も高いと評価していただきました。佐々木書記官には、生徒や地域の人々の素朴な質問や、フォルクローレ舞踊体験、写真撮影にも快く応じていただき、素晴らしい交流機会となりました。

勉学の忙しい合間を縫って、コミュニティの大人たちと協力し、本イベントの実施に向けて準備に相当の労力と時間を費やした青少年リーダーたちでしたが、「次回の日・ホンジュラス交流イベントはいつにしようか?」という声が上がるほど好評に終わり、彼らにまた一つ成功体験が蓄積されました。

自分の名前を見つけて喜ぶ少女。家族の名前もあったと嬉しそうだった
自分の名前を見つけて喜ぶ少女。家族の名前もあったと嬉しそうだった

七夕にちなんだ笹竹は皆の願いをしたためた短冊で埋め尽くされた
七夕にちなんだ笹竹は皆の願いをしたためた短冊で埋め尽くされた

コミュニティ・グループのメンバーから佐々木書記官に感謝状が贈られた
コミュニティ・グループのメンバーから佐々木書記官に感謝状が贈られた

初めて着物に袖を通した女子生徒
初めて着物に袖を通した女子生徒