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震災地における
保健衛生環境改善


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 震災地における保健衛生環境改善プロジェクト
(2007年6月〜現在)  
ニアスの今…

衛生環境調査
AMDAは、2007年2月までUNHCR委託事業として仮設住宅(シェルター)建設を実施した。事業終了後4ヶ月経った現在、AMDAが建設したこのシェルターの高い評価が、受益者のみならず公的機関や他団体から聞こえてくる。ただ居住空間を提供するのではなく、住民の声を聞き、住民の立場に立ったスタッフ一同の粘り強い活動実績が、事業後のこのような高い評価に繋がったのだと考えられる。
一方で、シェルター建設事業を進める中で、当地では特に保健衛生環境の面でまだまだ多くの問題を抱えていることがわかった。この問題の解決の一端をAMDAも担うべく、本年6月より日本NGO連携無償資金協力事業として保健衛生環境改善プロジェクトを開始した。またフェリシモ地球村の基金のご支援を頂き、蚊を媒介とする疾患の予防活動も行っている。


保健衛生環境の現状と活動内容

トイレとして所要している丸太
保健衛生環境改善プロジェクトの主な活動内容は、(1)衛生施設(トイレ)の建設、(2)保健衛生教育の実施、(3)蚊帳の配布である。まず衛生施設の整備状況については、トイレの有無以前に、水の利用状況が極めて悪い。水を確保すること自体が難しいこともあり、上下水を混合して利用するなど、衛生的に劣悪である。そこでAMDAは、参加型手法(PRA)を用いて、住民のニーズや意見をもとに、水の確保を考慮しながら、コミュニティと小学校において、トイレの建設を実施する。現在、12村において120基のコミュニティ共同トイレと12校に12ユニット(1ユニット4基)の学校トイレを建設する予定である。建設に際しては、住民の参加を求め、まず建設講習会を開催し、建設後のメンテナンスは住民で行えるように進めていく。トイレ建設を進めると同時に、持続的な保健衛生環境の改善に結び付けるべく、保健衛生教育をコミュニティと小学校それぞれにおいて実施する。まず医療資格を持つスタッフから住民の代表者(HP: Health Promoter)に保健教育を実施した後、そのHPが各村において基本的な保健衛生知識の伝達を行う。この活動を通じて、将来的には住民自らの手で改善できるような環境になることを目指したい。
一方で、二アスではマラリアやデング熱といった感染症の罹患率が非常に高い。この対策の一環として、本事業においては、保健衛生教育の中にマラリア対策に関する内容を盛り込むと共に、蚊帳と蚊よけ対策の医薬品等を配布する予定である。


当面の課題

震災後、ニアスには数多くの支援団体が入り、急速な復興活動が進められていることもあり、多くの住民はいわゆる「援助待ち」の姿勢である。一方で、住民の声を聞かず、機械的に「箱」だけを作り置いていく活動を進める支援団体があることも確かである。本事業を持続的な保健衛生環境の改善にするためにも、住民の参加は必須であり、いかに促していくか、ゆっくり時間をかけ、住民側や関係機関と話し合いを進めて行きたい。
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