AMDA MINDS(AMDA Multisectoral & Integrated Development Services)
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  1/完全武装でほとんど誰だかわかりませんが、実はAMDA-MINDSスタッフ
 
 

2/つばはマジックテープでヘルメットに固定

 
  3/「帽子風ヘルメット」のモデルは、本職のバイクタクシー運転手  


2008年6月6

ベトナム駐在 大野純子


6月1日と言えば、日本では衣替えですね。

ここベトナムでも、6月が近づくと暑さが本格化し、照りつける日差しがますます強くなります。
雨期を前にダムの貯水量が限界に近くなるため、各地で計画停電が行われるのもこの季節の特徴です。AMDA-MINDSベトナムの事業地である北部山岳地帯のバッカン省でも、5月中旬2週続けて土日に計画停電となり、昼間一切電気が来ないことがありました。PCやインターネットなど、電気に頼り切っている私には不便きわまりなく、全くすることがなくなってしまうのですが、ふと窓から外を眺めると、いつもと変わらず野良仕事に精を出す農民らの姿があり、おそらく彼らにとっては電気が来ても来なくても大差ないのだなぁ、と感じ入りました。それでも、夜のとばりが下りればきちんと送電してくれますので、田舎の夜の限られた楽しみの一つであるテレビ鑑賞には支障をきたさないようになっているのです。

さて、衣替えからずいぶん話しが逸れましたが、今回は、ベトナム女性の夏特有のファッションについてご紹介します。
夏が長いベトナムの女性たちの色白美人願望は、日本の女性に負けずとも劣りません。バイクが主な交通手段であるため、屋根のある車と違って、直射日光のみならず、アスファルトの照り返しにさらされますから、放っておけば丸焼き状態。そこで、路上温度が40度に昇る猛暑の日でさえ、目深な帽子、サングラス、あごまですっぽり隠れるマスク(もちろん、埃よけも兼ねています)、長袖シャツもしくは長手袋、長ズボンで、入念に肌の露出を避け日焼けを防いでいます(写真1)。

ところで、昨年12月ベトナム道路交通法が改定になり、ヘルメット未着用のバイクには即150,000ベトナムドン(約1,000円)の罰金が適用されることとなりました。それまでヘルメットを被った人をほとんど見なかった街中で、皆が一斉にヘルメットを被り始めた様はまさに壮観で、ベトナムの「ヘルメット記念日」と言ってもいいかもしれません。

さて、今年はそのヘルメット着用義務が強化されて初めての夏。市販のヘルメットの形状は、おおかたつばのないものばかり。はて、ベトナム女性はこの夏の日焼け対策、どうするのだろう、と見守っていました。去年まで使っていたつば広帽子の上からヘルメットを被るのも窮屈ですし・・・。

その打開策として、3月頃から売られ始めているのが、「ヘルメット専用アタッチメント式つば(写真2)」。色々な柄物が売られており、自分のヘルメットの色に合わせてコーディネートでき、値段も30,000ドン(約210円)と一般市民に手の届く範囲です。
ただ、アタッチメント式つばは、ヘルメットと素材が違うので、若干浮いた感がありました。日焼けは怖いがファッションにはこだわりたい女性の心を掴んでいるのが、「帽子風ヘルメット(写真3)」。一見普通の帽子のようですが、中に頭部保護の素材がしっかり入っています。

ヘルメット一つ取ってもこれだけ多種多様なファッションが楽しめるようになったのも、ドイモイ(経済自由化政策)から20年が経ち、市場経済が進展した証拠なのでしょう。一昔前にはもず色の人民帽一色だったのを思えば、道路を埋めつくす色とりどりのヘルメットには隔世の感があります。

 

 
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  1/ニアスの伝統家屋(北部タイプ)
 
 

2/釘を使わずに組んだ家の基礎

 
  3/室内の装飾品  
  4/南部の集落前にある石像デッサン  
  5/AMDAスタッフである建設指導者カスマン氏
 
  6/カスマンのデザインした伝統家屋の図面  

2008年5月22日
インドネシア ニアス駐在 海口光恵


前回は、インドネシアのアチェより「衣」についてお届けしました。今回は同じくインドネシアのニアスより「住」に関するお話をお伝えいたします。

ニアスには伝統的家屋と呼ばれているものがあります。
高床で高い屋根を持つ木造建築で、ニアスの熱帯風土に適したその造りは、住む人にとても快適な空間を与えてくれます。伝統的工法で建築する際には、釘を一切使いません。日本の法隆寺と同じでしょうか。
写真1の家は1999年に建築されました。毎日10人の大工がこの建築に従事し、完成までにかかった所要日数は3か月。樹齢100年位ともいわれる直径30cmほどの「マヤブ」や「シマランブ」といった地元産の木材を惜しみなく73本使ったそうです。
1999年といいますと、ニアスで大地震が起こる前です。もちろん地震による損傷は1つもなく、今でもその凛々しい姿を誇らしげに湛え、訪れる者を魅了しています。

ニアス島の北部と南部では、伝統家屋の形が異なります。
例えば床断面の形状が、北では楕円形(写真2)、南は四角形です。また北部の伝統家屋の方が南部と比べて、家屋の全体の大きさが若干大きいと思います。
家屋内部や集落の様相も南北で異なります。南の伝統家屋の壁や柱には、鳥や草木などが写実的に彫刻されています。一方、北部の家の内部の壁や窓にも、様々な装飾が施されています(写真3)が、より立体的で数多く施されているのは、南部の伝統家屋のようです。
また南部の村の集落の入り口(写真4)や各家の前には、石像が村のシンボルとして、また守り神のような役割を担い設置されています。
時が経つのを忘れ、これらの建造物と装飾品を目の前にする時、悠々と流れてきたニアスの伝統文化の重みを深く感ぜずにはいられません。

現在、AMDAニアス事業のスタッフに、このニアスの伝統家屋の設計・施工のできる棟梁がいます。
そのスタッフの名はカスマン(写真5)。彼の父と弟も同様に、ニアスでは数少なくなった伝統家屋の設計建築ができる大工です。最近、事務所の近所に、大きな伝統家屋1棟を含んだ県庁舎が竣工しました。そのデザインをしたのもカスマン一家です。写真6の家も彼らの手によって建設されました。

太い丸太を、家の基礎やの柱として使うこの伝統家屋の建設について、「島内の樹木の不法伐採が続き、木材の量が不足しているここ最近は、新築はおろか修復さえも困難な状況となった」。
カスマンが漏らした一言です。

現在、このニアスの貴重な文化遺産を保護するために、地元の博物館が南部を中心に島内に既存する伝統家屋の修復事業に取り組んでいます。
 
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  自分で巻くタイプのジルバブ
 
 

被るタイプのジルバブ

 
  ジルバブをしている子どもたち  
  村の女性たち  
  ジルバブを被りましょうという趣旨の看板
 

2008年5月15日
アチェの女性とジルバブ
インドネシア アチェ駐在 須山真紀


アチェはインドネシアの中でもシャリアと呼ばれるイスラムの法律が特別に適用されている地域です。
この法律によってさまざまなことが規定されているのですが、そのひとつに女性は人前ではジルバブ(スカーフ)を着用しなければならないというものがあります。ということで、アチェではイスラム教徒の女性は皆ジルバブを着用しています。

一口にジルバブと言っても、スカーフを自分で巻くタイプのものもあれば、すっぽりと被るだけのタイプのものもあります。最近は被るだけのタイプのものを選ぶ人が増えているそうですが、自分で巻くタイプのものを使っている人もまだまだたくさんいます。
自分で巻くタイプの場合、巻き方は人それぞれ。どうやら「流行りの巻き方」というのもあるようなのですが、これは友達から教えてもらったり、テレビの憧れの芸能人などをお手本にしたりするそうです。また例えば日本だと雑誌の特集で「ヘアスタイル特集」のようなものがありますが、こちらの雑誌には「ジルバブの巻き方特集」が載っていることがあります。

ジルバブの値段はピンきりで、安いものは日本円で1枚500円以下ですが、高いものでは日本円で1枚5000円以上します。アチェの物価は日本の1/10ぐらいですので、高いものがどのぐらい高価なものなのか想像していただけるかと思います。
また「安いもの」と言ってもすごく安いわけではないのです。ジルバブはひとり大体5枚から20枚ぐらいを、自宅用、仕事用、お祈り用、パーティー用などに使い分けているということですから、結構お金がかかります。

アチェにおいてはジルバブの色に特に意味はなく、いつでも好きな色のジルバブを着用してよいそうです。
例えば日本ではお葬式には喪服を着ていきますよね。でもアチェではお葬式に白のジルバブをして行っても問題ないのです。
皆それぞれ洋服とジルバブの色の組み合わせに気を使っているようで、とてもお洒落ですよ。

昼間の気温が30度を超えるアチェにおいて常にジルバブを被ることは、女性にとって大変だと思いますが、色とりどりのジルバブはアチェ人の彫の深い顔に映えて、とても素敵です。
 

 

 


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