インターン通信③ ネパール事務所 大津璃紗

2018/07/04

ナマステ(こんにちは)。AMDA-MINDSネパール事業のインターンとして勤務している大津璃紗(おおつりさ)です。とうとうインターン通信も最終回となりました。
 
前回の事業地訪問(詳しくはインターン通信②をご覧ください!)の後、「ネパールの震災を忘れない~幼稚園環境整備プロジェクト~」を通じた幼稚園への資材提供や先生向けワークショップの実施に向けての準備が、私の主な仕事となりました。
 
具体的には、配布する教材を取り扱う業者さんの店舗を数回訪れ、使い方や値段を確認したり、幅広い年齢層の子ども(事業地の幼稚園ではクラスは1つしかなく、そこに2歳〜5歳の子どもが通っていることがほとんどです)が遊び、学べる教材かどうかを実際に手に取ってチェックしました。先生方へのインタビューを通して、村の幼稚園は読み書きを教える場になっていることが多いのが分かったので、配布する教材を通じて、図画工作や運動、音楽などに触れる活動がしやすくなることを目指しました。
 

配布する教材を梱包している様子
配布する教材を梱包している様子

 
また、ワークショップについても、事業地訪問や収集した資料などを通して得た情報を基に、ネパール人スタッフと準備を進め、6月23日、実際に事業の対象となる4村のうち1つの村の幼稚園の先生方を対象として、教材の配布とワークショップを行いました。その際、ベテランの先生の1人が他の幼稚園の若い先生たちに対して「これから困ったことがあったら、助けに行くから呼んでね!」と声をあげてくれたことがとてもうれしかったです。
 
たった一度のワークショップでは、先生たちに、子どもの心身の発達やそれを促す幼児教育の重要性について十分理解してもらうこと、そして普段の幼稚園での行動が変わるという、大きな成果を得るのはなかなか難しいと思いますが、今回のワークショップが、普段交流する機会がほぼない先生たちにとって、互いに繋がり、地域の幼児教育を少しでも改善していくスタート地点になれば、と願ってやみません。
 
教材の使い方を説明している様子
教材の使い方を説明している様子

 
6週間のインターンシップは過ぎてみるとあっという間でしたが、ここには書ききれないほど、本当にたくさんのことを学べました。最も強く感じたことは、実際に学校や幼稚園の現場で子どもたちの学びや成長を見て感じる楽しさと同時に、自分の力不足でした。これまで3年間、東京で国際協力の仕事に携わってきたものの、フィールドでは本当に丸腰で、意思決定は言わずもがな、自信を持って意見を言うことすら難しい自分に改めて気付き、知識も技術も経験も足りないことを痛感しました。秋からは大学院に進学し教育開発について学びますが、今回学んだこと、感じたことを活かし、今より少しでも力を付けて、フィールドに戻ってくることができるよう頑張りたいと思います。
 
最後に、お忙しい中、私をインターンとして受け入れ、たくさんのサポートをして下さったAMDA-MINDSスタッフの皆さんと、あたたかく迎え入れて下さった村の方々に、この場をお借りして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。